今朝、庭でヘンな生き物を目撃しました。
黒くて長くてにゅるっとした感じなのですが、ミミズでもナメクジでもありません。
頭部がイチョウの葉みたいな形になってます。
形がプラナリアに似ているといえば似ているけれども、プラナリアはこんなにスマートでも長くもない。
だいいち、プラナリアが民家の庭の岩の上を這っているはずはない。
私の頭に浮かんだのが、「これはいわゆるヒルではなかろうか」ということです。
ヒル=血吸いムシ
という式が頭の中で成立している私。
これを放置していては、子供達が血を吸われてしまうかもしれない、近隣の牛や馬たちの血までもを吸いつくすかもしれない、はては農作物までもを食い荒らすかもしれない、などの考えが頭を巡りました。
(いや、別に近隣に牛や馬なんてまったく存在していないんですが!ムードですよムード。)
いやまてよ、これはもしかしてヒルではなく(実はヒルをよく知らない)、新種の生物かもしれない。
新種ではなくても珍種かもしれない。
私の好きな本「へんないきもの」に載っていたか否か…?
とか色々考えつつも、とりあえず捕獲という暴挙に出る私。
長い棒で恐る恐るツンツンしてみたところ、うまく棒に引っ掛かったので、そのまま、空気穴もなにもありゃしないプラスチックのケースにヤツを投入。空気穴もなく息苦しいだろうなーと漠然と思いつつもそのまま庭に放置。
家に入り、まずは「両生類・爬虫類」の図鑑をざっとめくるも、それらしいものにヒットせず。次に「水の生物」の図鑑を取り出して「ヒル」のページを調べてみました。でもそれらしい生き物は見当たりません。
ん~、なんだろなこれ。
とか思っていたらお父さんが起きてきたので、庭に放置してあるソレを見せました。
ヒルかと思ったけどヒルの仲間としては図鑑に載っていないと話したところ、
「…あの、なんやったっけ、あれ…。プラナリアやったっけ…頭の形が似てないか?」と、私と同じような意見が出ました。(でも農作物が荒らされるとかそんなことは言わなかった←当たり前)
暫く考えてから、再び「水の生物」図鑑を最初のページからめくっていたら、いきなり13ページ目にしてまさにソレの写真が載っているではありませんかーっ!(←あっけない幕切れ)
ソレの正体は、「コウガイビル」(の中の、多分「クロイロコウガイビル」)
図鑑とネットで調べてみたところ…
コウガイビルというのは、扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目コウガイビル亜目コウガイビル科コウガイビル属に属する動物の総称。
名前にヒルとあるが、ヒルとは全く異なった動物。
陸上の湿ったところに生息する紐状の動物で頭部は扇形。コウガイとは、昔の女性の髪飾り「笄(こうがい)」にその形を見立てたもの。
一見ヒルに似ているが、環形動物であるヒルとは異なり、扁形動物に属する。筋肉や神経系の発達がヒルに比べてはるかに劣り、運動はゆっくりとしており、ゆるゆると這うだけ。
扁形動物門ウズムシ綱に属するものは、ヒラムシ、ウズムシ(プラナリア)など、ほとんどが海産または淡水産であり、陸上生活のものはこの仲間以外にはほとんどない。
最近、都会では外来種のオオミスジコウガイビルという大型種が侵入している。
乾燥には弱いので、湿った土壌、石の下、朽ち木の中などにおり、夜間に野外を徘徊。肉食。
ナメクジ・カタツムリ等を餌とするため、畑付近などでは割とよく見かける。
オオミスジコウガイビルは、都会の公園などに出没し、往々にして住民を驚かせる。←笑
説明を読み始めた頃は「ヒルとは全く違う」とか「ゆるゆると這うだけ」「プラナリアとは遠い親戚」のようなことが書かれてあったので、無害な生物かと思いきや、「肉食」ときた。怖いです。
別に人間を食べるわけじゃないんですが、「肉食」って嫌な響きですよね…。
それから、見逃せないのが「外来種」という単語。
絶対ダメです。外来種。←強く主張
アメリカザリガニも、ブラックバスも、タイワンハブも。あきらが大好きなカブトやクワガタも外来種が問題になっています。
外来種は絶対に持ち込んではいけません!←再び強く主張
さらに見逃せないのが「プラナリア」
私とお父さんがこのコウガイビルを見て「プラナリアに似てる…?」と感じたのは、あながち的外れでもなかったということです。
プラナリア、ご存知ですか?
なかなか可愛いヤツですよ。
そういえば、ヤツの写真を撮りましたが、皆さんの具合が悪くなってはいけないので写真は掲載しないでおきます。私はさらに外来種のオオミスジコウガイビルの写真を図鑑で見ましたが、我が家に居たヤツが可愛く見えるほど、オオミスジの方はエグかったです。調べてみる方はくれぐれもご注意下さい。
それにしても、世の中には色々な生き物がいるんですね。奥深いです。
我が家には今、6匹ものカタツムリが居ます。
メダカも元気いっぱい。メダカの水槽に居るタニシも元気いっぱいで増殖を続けています。
生き物バンザイ。