金剛山のカトラ谷を行く
年々荒れていくカトラ
それでも
ニリンソウの群生に出会うのは
ここからだ
4月17日 ニリンソウに会いに行く
ニリンソウの一輪目が咲き終わりかな
茎をぐっとのばしていた
二輪目のつぼみが出始め
一輪目が上手く実らなくても
私に任せてと自信たっぷりの つぼみだった
つまり 2輪目は種としての保険なのだ
決して同時には咲かない
ニリンソウは数年前は4月末に会いにいっていた
年々早くなっているような気がする
ヤマエンゴサクだ!と喜んで写真を撮っていると
「これはキンキエンゴサクです」
と 通りすがりの方が言った
その地には 特有の名があるから納得した
帰って調べると
キンキエンゴサクの苞葉は櫛状の切れ込みが多く
鋸葉のようになっている との事
ヤマエンゴサクは苞葉は3歯葉とあり写真があった
私の撮った写真と同じ苞葉だった
つまり
これはヤマエンゴサク
花の付いた時期の
エンレイソウの群生を初めて見る
ツクバネソウの花の時期に会うなんて
奇跡的出会い
花被片が
ほら 開いていく
フデリンドウ
このリンドウの様子をほぼ毎日見にきていた方が
「やっとさきました」と。
「あっ そこ 小さいのあるし
踏んだらあかん」
叱られました
開きはじめ
雄蕊が先に展開する雄性期
ハルリンドウか?フデリンドウか?
横から見ると良く分かる
1つの茎から複数の花を付けるのが フデリンドウ
よく似たハルリンドウは 1つの茎に1つの花
つまり この子はフデリンドウ
ニリンソウの群生の中に
サイゴクサバノオを含め
これだけの種類の花たちが咲き誇っていた
帰路はツツジオの谷をくだる
カトラの谷は部分的崩壊だが
ツツジオは気を抜くことが出来ない谷道だった
そんな所だから イワタバコがあちこちに
普通なら崖の上でしか見られないものが
真横で見る事ができる
花の咲いた姿をイメージしながらおりた
ヤマザクラの花びらが舞い落ち
その上に一歩を置けることが
唯一の支えだった