= 心を射止めた言葉達 =
その①はこちら 強いて言うなら
その② 先人達がとっくに・・・
これも旅行会社に転職したてで
とにかくパソコンが苦手で
何がわからないかもわからなかった時の話。
当社の旅行商品はネット上に常に300以上掲載されていて
お客様はそれを見て電話をかけてくる。
「コースには番号が振ってあるので番号を聞いてください」
「番号打ち込めば同じページを確認できます」
と研修で習いました。
なので 「番号がわからない。」
というお客様だと探すのが結構大変で、
そのワリにわからないという方が非常に多くて
私にとってはストレスのひとつでした。
それでも同僚達は
「方面はどちらですか」
「四国の松山ですね かしこまりました
」
この程度の会話で
ものの数秒でページを当てるのです
スゴイ…
パソコンに慣れるとこんなにも仕事が速いのか。。
私にはまだまだできない技だな・・・
と憧れつつも
私は約300の中から地道に探すしかありません。
時間がかかるし、お客様にも申し訳ないので
夜な夜なこの全コース一覧をチェックして
自宅で順番を頭に叩きこんでいました。
この時点で
「ずいぶん面倒だよな・・・」
と気づけば良かったのですが・・
パソコンへの苦手意識が強すぎて
「自分がパソコンが出来ないから探せないんだ。」
となんの疑いも持ちませんでした。
そんなある日事件が起こります。
九州・熊本・阿蘇周辺のお問い合わせを受けて
「阿蘇はたしか190番目くらいにあったはず・・・」
と探すも見当たらない。
よく見ると一覧の順番がぐちゃぐちゃになっている。
これは探しきれないと瞬時に判断し
お客様に折り返し対応を。
そして東京のWEB担当者に抗議の電話
私 「コースの順番ぐちゃぐちゃになってます」
担 「ん? あ・・昨日更新かけたからね~」
私 「こういうの教えてくれないと困ります」
担 「え そうなの
何で
」
私 「何でって・・」
「お客様にご迷惑がかかるからです」
担 「迷惑 なんで
」
ムキーーーー
WEB担当者は現場の事がわからんのか
「事件は現場で起こってるんだ」
と怒鳴ってやりたい気持ちを抑えながら電話を切って
イライラしながらランチタイムに突入し
愚痴る。
私 「いやーーー久々に頭にきた
WEB担当者ムカつく」
同僚 「どうしたんですか」
私 「今日コース一覧ぐちゃくちゃになってるの
教えてくれないから頭にきて電話した」
同僚 「コース一覧」
私 「昨日と順番入れ替わってたでしょ。」
同僚 「あ~言われてみれば確かに・・」
私 「え---- あんなにぐちゃぐちゃになってたのに
「言われてみれば…」ってさすがMちゃん
いつになったらそんな風になれるだろう」
同僚 「 でも…ぐちゃぐちゃって言っても
今阿蘇方面のコース3つくらいですよね」
私 「アレだけの数からその3つ探すのが私には難しいの」
同僚 「アレだけ」
私 「300以上とか多すぎw」
同僚 「鈴木さん ちょっとまって…
全コースから検索してるんですか」
私 「毎回じゃないですよ(笑)」
「いくらなんでもそこまでバカじゃないですww」
「番号わからない時だけね」
同僚 「地方と都市検索は…」
私 「 は なにそれ
」
同僚 「逆に検索使わないでどうやって見つけるんですか」
私 「慣れるまでは覚えるしかないよね…」
同僚 「お、覚える…」
このあと同僚の口から驚くべき事実が。。
スタッフ用閲覧ページには
番号入力検索の他に
地方検索と都市検索があって
それ使えば数秒で絞込みができる
みんなそれ使ってる
だから早いんだ と。
地方検索…
都市検索…
…
…
確かに見覚えが・・・・
しかも番号検索窓の真下に・・・
でも、研修で習ってないし
素人は触っちゃいけない何かかと・・・
…
…
…
ってことは…
全コース一覧の順番なんて
誰も見ることすらない。
私以外は。。。
走馬灯のように
自分が言い放った言葉を思い出す
「そこまでバカじゃないですw」
「こういうの教えてくれないと困ります」
↑ 口調強め
「お客様にご迷惑がかかるからです」
↑ 怒って言った
うそーん…
「事件は現場で起こってるんだ」
言わなかったのが唯一の救い…
優しい同僚は気の毒そうに
鈴木さん…
パソコン作業で
おかしいな。とか
時間かかるな。とか
ずいぶん面倒だな。って思ったら
すぐ聞いてくださいね。。
鈴木さんが困るレベルの事は
先人達がとっくに困って
とっくに解決策ありますから。
と。
この言葉が心のど真ん中に刺さりまして…
以来 何かあればすぐ聞くようになりました。
Mちゃん あの時はありがとう。