新しい家。
自分の描く未来を、この家でどんな風に彩ってゆくのだろうか。
そう思うだけで心踊る。
ある意味、幸せは確定で、何だか申し訳ない様な気持ちになる。
そんな気持ち誰に対して思うのか?
心の中をひっくり返して見て見ると
それは過去の自分に対して、の気がする。
苦労なんて最初から要らなかったのに、
わざわざ人生を拗らせて、遠回りしていた自分と、そうさせていた自分がいて
そんな風に分かってしまうと、数々の苦労は全てコントでした。
ちゃんちゃん!
幸せであることに遠慮はいらない。
新居に持ってゆく本と、置いてゆく本を仕分けしている。
それらの本を眺めていると、本はその時々の自分の心理を確実に表しているのだと分かる。
面白いくらい単純だ。
自分に何かが足りないと思っている時は資格の本が多く、今の自分ではなく何かになろうとしてもがいていたのだと思う。
これからはそんな必要もなく、ふわふわと生きて、もう何かに悩む必要が無くなった。
珠結