24日。
今日でもうくまに触れる事は出来なくなるんだ…
そんな思いで目覚め、早朝、娘たちとグリーセンターに行きました。
いつもカサカサと踏みしめて歩いていた、落ち葉とどんぐりを拾いました。
毎年、落ちた花梨の実の匂いをくんくんしていたくま。
この日、探してみるとありました、落ちた花梨の実。
傷ついて割れたところもあったけど、匂いを嗅がせてあげたくてそれも拾って帰りました。
「ほら、くま!グリーンセンターのどんぐりだよ!」
「花梨の匂いわかる?」
声をかけながら紅葉した落ち葉とどんぐりと花梨をくまの側に置いてあげました。
11時から11時半に火葬のために車が来ることになっていました。
11時前、くまがいつもいた居間のサークルにくまを連れていきました。
本当に本当にもうすぐお別れ。
泣きながらいっぱい撫でていっぱい話しかけていっぱい写真を撮りました。
同じような写真しか撮れないのだけど、とにかくたくさん写真を撮りました。
11時にはインターフォンが鳴り…
くまを下に下ろしました。
着ている服は脱がせたほうがいいということでうまく脱がせられるか心配でしたが、楽に脱がせられました。
無理だったら切ってしまおうと思っていたので、良かったです。
家族の写真と私と娘たちが作ったお守りは一緒に火葬にしても良いとの事で、くまの側に置きました。
たくさんの花と大好きだったさつまいも🍠も。
最期にまた皆でかわるがわる抱っこしました。
くまは本当に眠っているみたいでした。
いよいよ火葬する台に乗せる時、夫が
「俺が」
と、抱っこして運びました。
くまが冷たくなってから自分からは触れようとせず、私達に促されて撫でたり抱っこするたび号泣してしまっていた夫ですが、
最後の最後は自分が運ぼうと決めていたみたいでした。
たくさんのお花と家族の写真とお守りとさつまいもに囲まれたくまに娘たちは
「くま、またね!あとからまたね!」
「くま、15年ありがとう、大好きだよ!」
と、いっぱい声をかけていました。
私はなぜか「ごめんね、くま、ごめんね」とばかり言ってしまい、
ごめんねはおかしいな、やっぱり「ありがとう」だよね、と「ありがとう、くま」と言いましたが、なぜか「ごめんね」という思いが今もあります。
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遺骨はすべてこちらで引き取ることにしたのですが、用意されていた骨壺は小さくてとても全部入りそうに無く…
急遽、娘たちが骨壺にかわるものを買いに行きました。
くまが骨になるまでの1時間あまりの間に急いで行きました。
で…。
娘たちが買ってきた物が、よく梅干しとかを漬ける大きな壺で。
日本中探してもこれを骨壺にしてる家は無いよ!
と言ったのですが、娘たちはなぜか気に入っていて、これがいいよ!と…
これは有りなのか…?と思いつつもその壺に骨を入れました。
大きいので顎の骨もその形のまましっかりいれられましたが…。
顎と歯がそのまま残っていてくまが側にいるようで嬉しくなり、そして悲しくもなりました。
細かく粉のようになった骨は庭のくまがよく穴を掘っていたところに撒きました。
サークルに壺を置いて花とお水を置いて…。
使っていたクッションや毛布もそのまま。