成績を上げるのなら、まず勉強時間を増やすことが大事、その後に学習内容の質を上げていこうということを前回書きました。
学習内容(質)は本当に大事。
でも、どんなことをさせればいいのかというのは、やっぱり悩むところですよね。
今回も、まだまだ家庭学習が軌道に乗っていない方向けの内容です。
学習内容は、難しすぎないものでステップアップさせる!
基本的に、学習内容については、あまり難しいことをさせないというのは鉄則かなと考えています。
難しいことというのは、個人差があります。
だから、これは、「本人にとって難しすぎることをさせない」ということなんですね。
誰かほかの子と比べるのはナンセンスです。
また、得意な科目と不得意な科目を比べるのもナンセンス。
- 学習から逃げたいという気持ちをなくす内容(step1)
- すんなりと学習に向かえるような内容(step2)
- 集中して学習できる内容(step3)
- 夢中になって取り組める内容(step4)
みたいな形でステップアップしていければいいのではないかと思います。
このステップについては、科目によってスタート地点が違うと思います。
得意科目ではステップ4からスタートでいいけど、苦手科目ではステップ1からスタートしなくてはならないことだって、もちろんあります。
実態に応じてステップを踏んでいくのが大事です。
学習から逃げたいという気持ちをなくす~学習ステップ1~
たとえば、ステップ1なら、かなりレベルを落として考えます。
楽しく学習できるのが理想。
効率と進度とかは、大事な視点ですが、あえてこのステップでは、目をつぶります。
算数(数学)の学習ステップ1
算数(数学)、英語など、積み上げが必要になってくるような科目だったら、思い切って学年を下げてのスタートが必要なことも。
ほぼ、満点が取れる学習を探してそこからスタートします。
ほぼ満点の問題って、スイスイできて、〇もいっぱいつくし、やってて楽しいんですよ。
で、すごいねって褒めてあげれば、ほとんどのお子さんは得意顔で取り組んでくれるはずです。
また、図形などの学習だったら、実物を作らせながらっていうのも効果的です。
時間はかかる気がしますけれど、感覚を育てるという点では、頭の中だけで考えるよりも効果的です。
感覚が育っていないと、より高度な学習に進んでいくと、頭の中での処理が追い付かなくなってしまいます。
そうなったら、もう大変。
それでなくても、難しい学習だから、もう訳が分からなくなっちゃうんですよね。
だから、回り道のようでも、出来るだけ小さいうちに具体物を使った感覚づくりをするがおすすめです。
理科の学習ステップ1
理科とかも、実際にやらせられたら最高ですね。
ただ問題をこなすだけだとすぐに忘れてしまいますが、実際に実験や観察等をすると、しっかりと頭に入りますよ。
もちろん、中学生になると、家でできるレベルの実験や観察ではなくなってきますから、小学校のうちにって感じですが。
社会の学習ステップ1
社会だったら、歴史は漫画を読むところからスタートするとか、地理なら旅行に行くためのしおりづくりをさせるとか、そういうところから始めるといいのかなと思います。
公民はなかなか難しいですね。
出来るだけ家族でニュースを見て、関連するような話題が出てきたら、面白おかしく話をして盛り上がるとか・・・?
ただ、これでは家庭学習の時間の定着っていう感じにはならないですね。
国語の学習ステップ1
国語は、とりあえず、うんこドリルとか??(笑)
中学生にとっても漢字は練習すれば必ずできるようになる分野です(LDとかがなければ)。
だから成果を実感しやすく取っつきやすいですね。
すごく漢字が苦手の場合は、もちろんステップ1にしない方がいいかもしれませんよ。
でも、一日2つだけ覚えるとか、そういうゆるい感じなら誰でも取り組めるのではないかなって思います。
中学生以降の古典分野は、ある意味外国語として考えてしまって、現代語訳を楽しく読むところから始めるのがいいですかね。
といっても、中学のうちはすごく簡単なので、現代語訳を読んでおくだけでも成績は上がりますが・・・。
古典についても漫画があれば、漫画で読んでしまっていいです。
現代文(小学校はほぼすべて現代文ですね)は、出来れば様々な分野の読書をしておくのがいいです。
楽しいと思う本を読むことが大事です。
絵本が好きっていうなら絵本から、推理小説がいいというなら推理小説から!
本を読む習慣がついて、本を読むのに慣れてくれば、だんだんと長くて複雑な本を読むようになってきます。
安心してください。
間違っても、もう4年生なんだからこのくらいの本を読みなさい!!とか、そういうことは言いませんよ(笑)
英語の学習Step1
英語はなかなか楽しく学習するのって難しいですが、とにかく苦手すぎてやりたくないっていうなら、単語を増やしていく感じでしょうか。
百均とかで、英語の絵カードみたいなものも売ってますから、そういうのを活用してもいいかもですね。
フラッシュカードみたいに使って、バナーナ、とか、トメィトみたく英語っぽく言っていく。
動詞なら、動作を親が走る動作をして、お子さんがランって言っていく。
言えるようになったら、文字で書いていってみる。
単語も少し覚えてくると、つづりの法則みたいなものが見えてきますから、そうなるとちょっと楽しくなりますし、楽になりますね。
そんな感じにゆるくゆるく苦手意識を消していきます。
ただ、そうはいっても、中3のお子さんはあまり緩く進めていくのでは、受験に間に合わなくなりますよね。
なので、かなり巻き気味にしていくべきでしょうね・・・。
ステップ1は楽しい気持ちを大切に!
とにかく、ステップ1は、楽しい気持ちで学習できるような工夫が必要です。
ちなみに、いの子の娘は社会がすごく苦手で。
やっぱり、今歴史ものの漫画を読んでいます。
定期テスト前に、苦手な社会を勉強していると、なぜか気づくと理科をしているのだそう(笑)
なので、とにかく社会を楽しいと思える頭作りが今の課題です。
長くなってしまったので、今回は学習内容のステップ1で終わりにします。
次回は学習内容のステップ2について書きたいと思います。