寵愛。行き過ぎたそれはとても寵愛ではなく耽溺。盲目。


愛すというより、ぬかるみに足を捕らわれたかのように傍からみれば下卑たものにさえ見える。


「解語の花」


唐の玄宗皇帝がかの絶世の美女、楊貴妃を例えた言葉。


楊貴妃と蓮の花を眺めていたときに、彼女を指し、傍にいた家臣に


蓮の花の綺麗さも、どうして私のこの言葉を解する花に及ぼうか。


といったことからの故事成語。


なんて愚かで、そして耽美なのだろう。






争でか我が解語の花に如かんと