庭の小さないちょうの木。
同じ鉢にワイヤープランツが同居していた。
毎年の酷暑に土が乾かないようにと考えたんだけど
存在感が強くなりすぎて
いちょうの根に負担になっていると思い
数日前にワイヤープランツを全て抜いた。
今朝、水やりをするといちょうが
すっきりしてほっとしている気がしたの。
「良かれと思って
間違ったことをしていてごめんね。」
と心の中で思ったら「いいよいいよ。」
とにっこりしてくれた気がした。
そのいちょうの木は、息子が幼稚園児の時、
落ちた銀杏が発芽していたものを拾って
鉢に植えたのが成長したもの。
その頃息子は、
いずみにだと話してくれないことがあった。
具体的にどんなことだったか覚えていないけど
躾に関することでやりたくないことや、
何か出来ないことについてなどだった気がする。
でね、息子が生まれて初めて買ったぬいぐるみが
ミッフィーちゃんのパペットだったの。
それをはめて、
どうしてそれをしなくてはいけないのか
出来るようになるとこんなことがあるよー
みたいなことをミッフィーちゃんごしに
話してみたの。
相手がミッフィーちゃんだと胸の内を話してくれて
そのうち家の植物にも話すようになった。
声の主は全部いずみなんだけどね。
幼稚園の行き帰りに
いちょうの木がずらりと生えていて、そこを通ると
家の植物じゃないのに
「いちょうさんいちょうさーん」
と話しかけていた。
車から降りて落ち葉や銀杏で遊ぶこともしばしば。
そんな時に拾ったのがその銀杏の赤ちゃん。
鉢に植えたら順調に育ち、
葉をつけていちょうらしくなった。
もういずみが聞かなくても
「いちょうさんいちょうさーん」と
話したいことを話すようになった。
時に面倒に感じるぐらいにね。
今思えばその頃も
いずみには直接言いにくい何かがあったのかな。
まだ特性についての理解も浅かったし
産後の不調も半分以上残っていて、必死の育児
なんてものじゃなく、
アウト案件だったかもしれない。
覚悟はしていたけれど参っている
最近のADHDによる問題、
対策して生きていくための助走を始めたいのに
遅めにやってきた反抗期がネックとなる。
本人の意思によるものではなく、
特性ゆえの脳の癖だと、
よーーーーく理解できたはずなのに、
次々にやってくるアクシデントに
どーーーーしても腹を立ててしまう。
「息子さんは
自己肯定感が低くなってしまっています。
それによる反応なのです。」ってか?
知ーーーっとるわーーーー!!!!
誰か助けてーーーーー!!!!
多くは自然に出来るようになることが
何でこんなに出来なくて、
何でこんなことで、毎日毎日、
苦労しなくちゃいけないんだーーーー!!!!
↑出た、本音。器小っさ!
そうですとも。
器小さい系母ですよ。
子ども生んですみませんでした。
いちょうさんいちょうさん、
また、息子が困っているの。
息子は反抗したいのではなく、
困っていて、
多分、助けが欲しいと思っているはずなの。
また、話を聞いてやってくれない?
「はいはーい!」
カウンセラーのいちょうさん。
数センチの小さい時から
息子に話しかけられ続けた。
今も、ここにあるのを見るだけで癒される。

