「やっと今日が終わる」
高校受験会場まで送る車の中で息子が言った。
「勉強漬けの毎日が終わる」
(突っ込まれる前に)
「って大してやってないけど」
「でも、それまでの僕にしてはやった」
まあね。
授業は聞いてない、提出物出さないで8年半過ごしてきた時と比べればね。
いずみの子だしね。
8月から塾に行き始めてやっと勉強をするように。
塾に居る間だけね。
でも、塾の先生方には感謝しかない。
あのままだったら点数は下がる一方だっただろうし
一人でやっていたのでは受験も苦痛だったはず。
けれど担当講師である大学生のお兄さんたちが、
勉強とともに受験のあれこれを教えてくれたり、
楽しい高校生活のことを話してくれたりした。
田舎なので大学生も車生活なんだけど、
みんな車マニアらしくて
今どき珍しい「走る」タイプの車に乗ってる!
彼らのご両親もこんなふうに応援してきて、
難関校に受かった暁に車を買ってあげたのかな。
泣けるぜ。
友達が行っている塾に誘ってもらって入って、
今度は他の子たちを誘ったらその子たちも増え、
楽しくて授業のない日も通った。
終了時間間際に迎えに行くと、
保育園の延長保育みたいだったけどな!
息子が受験する科は難しくないけれど、
それでも全員が受かるわけじゃない。
そしてどの科も同じ。
でも、みんなが受かればいいのにと思う。
と思う反面、いずみは、
息子が受からなくても悲しくはないと思う。
特色が強く偏差値の幅が広い学校のため、
面白そうな学校であるのは確かだけど、
もう一つ受けてある学校も
HPを見れば見るほど楽しそうって
息子も言っていたし。
「自分がどうしたいか」に忠実に行動すると、
どっちの結果でもいいという見本みたいだな。
到着すると
「教室が3階だといいな。」と息子が言った。
3階だと、
植えてある木が見下ろせて綺麗なんだって。
3階だといいね。
そして、木々に応援されながら
力を発揮できるといいね。
終わってほしかった今日が
今日があって良かった
という日になるといいね。
久々にオーブンを使わずに作ったら
すが入ってしまったプリン。
小麦除去前に作ったものだけど、除去中は
甘いものも作ることが多くなって、
料理の量が増えた。
鬱ってる場合じゃないよ、いずみ。
スイーツでもなんでも甘やかしまくって、
元気になるんだよ。