卓球部所属の中三息子。

部内の二年生に自閉症スペクトラムの男子がいる。

その特性から、多くの人が集まる試合や

長時間の拘束、雑多な大きな音など

苦手な状況が複数あり、

見守りの役員の対応が必要な事があった。

 

役員と言っても全て普通の保護者で

療育の知識がある人が居る訳ではない。

対応が必要になった際に担当していた人は

きっととても困惑したと思う。

そして本人も辛い。

 

実はかなり後までその子が

発達障害であると認知されずに来てしまい

たまたまいずみが本人から聞く事ができて

わかった事だった。

 

幸いな事にいずみの代の保護者の方々は

優秀な方が多く、この事を話したら

早速翌日の試合の日にみんなで話をしてくれて

保護者での対応、先生への周知など

いろいろ案を出してくれた。

ありがたかった。

 

この時ね。
『ただ自閉スペクトラムってだけじゃん。』17日日曜日は近場の会場での試合。会場が狭いのと、クラブチームから遠方の試合に出るメンバーもいたためその日は珍しく男女の保護者が同じ観覧席に座る事が出来た。 …リンクameblo.jp


 

 

 

 

で、話は変わって。

10年近く前になるだろうか。

発達障害に関して衝撃的な事を知った。

発達障害の特性が出ている子どもの中に

実は生まれつきの障害ではなく

家庭環境での強い・もしくは長いストレスによる

脳の萎縮によるものである子も存在する

という事。

 

この頃はまだその様な事が

世間で殆ど言われていなかったけれど

山梨大学のとある教授が

メディアで強く訴えられていた。

その後も何度かお見掛けして

今現在この事の認知度はとても上がった。

 

そして複雑性PTSDという言葉を聞くようになり

それがまさに、強い・もしくは長いストレスによる

身体的精神的症状で、

発達障害そっくりの症状を発症する事がとても多く、

医師でも区別が難しいと言われている。

 

モラハラのカウンセラーの方も

同じ様に難しいと仰っていた。

 

 

 

 

部内の発達障害の男の子、

学校へは施設から通っている。

母親に精神疾患があり養育できず

施設に預けられたそうだけれど

その状況で父親が養育しないという事は

何かしらの問題があるとも考えられるし

施設の担当の方は

不幸な境遇による性格への影響があると

仰っていた。

 

 

 

 

彼が発達障害をカミングアウトしてから

しばらく経ってから。

はっと気づいた。

もしかしたらこの子の発達障害も

生まれつきのものではなく

複雑性PTSDの可能性も十分考えられると。

特性が強く出ている訳でもないし

カミングアウトの一件があってから

その前よりも落ち着いた様子だそう。

 

 

だとしたらやりきれないな。

頭も良く成績も優秀なその子。

それが無かったら特性に振り回されず

能力を発揮できるのに。

 

 

彼の場合もそうかもしれないと思ったのは

息子のADHD様の特徴も

複雑性PTSDの可能性があると思っていたから。

夫が暴言を吐いたり泥酔する様子を見て

恐怖で泣いていたり、

病気で倒れているいずみの事を

「お母さんのお世話をしてあげて!」

と泣きながら父親に訴えていたりした。

 

そして息子が小学三年生の時

泥酔した夫がいずみを突き飛ばし

意識が朦朧としていた様子を見た息子は

以降就寝中に突然起きて叫びだしたり

幻視を見るようになった。

 

一年程通院して少しずつは症状が治まった。

けれどこれが脳に影響していない訳がない。

どんな状況よ。

子どもが小さい頃は夫が暴れるたびに

子どもを抱えて実家に逃げていた。

この恐怖が、子どもの脳に影響していない訳が無い。

 

もちろんこの状況を作ったいずみの責任だ。

この様な親が子どもを持つべきでは決してなかった。

 

離婚をしても

経済的負担と体調の不具合から

いずみ自身が不健全になる可能性が高いと

踏みとどまっていた。

父親だけでなく荒れた母親まで見てしまったら

親に絶望するだろうと思うと怖かった。

 

 

 

話がそれたけど

施設から通っているその子がこの先

働くようになったら

診断を受け直して必要であれば

治療を受けてほしいなと思う。

発達障害でもいいけれど、手放す事が出来るなら

そこにエネルギーを使わなくて済むようになる。

 

 

息子にしても、父親と離れて

その上で診察と治療を受けて、

それでも特性が消えなかったら、

そこで初めて本当の発達障害となる。

 

 

これだけ母親問題がクローズアップされ

親の事が嫌い・関わると辛いという人が

沢山いるという事を考えると

発達障害だとされていたけど実は

複雑性PTSDだったという人が

かなり居るんじゃないかなと思っている。

 

 

 

複雑性PTSDを扱っている病院が

まだかなり少なくて

そこに辿り着ける人はごく僅か。

そう考えると救われる人は少ない。

みんな生まれつきの発達障害だと思って

人生を過ごしていってしまうのかな。

 

今後もっとその専門医が増えるといいなと思うし、

子どもをそんな状態にしない親でいなければいけない。

そしてすでに子どもにダメージを負わせてしまったいずみは

その責任を取らなければならない。

 

 



酷暑の体育館での卓球って…

 

今雪が降ってほしい。

息子はかまくらで焚き火をするのが夢だそう。
こちらはミニサイズ。