随分と古い話になるけれど、春休みのある日。

週末の試合の翌日の事。

帰って来るなり①のK君宅に行くと言う。

K君宅で卓球をさせてもらうのだそう。

K君の豪邸には卓球室があるのだ!

 

昨日の試合で、まさかの小学生に負けた①K君。

もちろん普通の小学生じゃないよ、

観客全員見てるんじゃないかってくらい

注目浴びる強い子だった。

けれどとても悔しかったはず。

だって今日卓球クラブの練習もあるのに、

その前に息子を誘って練習をしようだなんて。

 

二人がどんな話をしたのか分からないけど

息子は友達の家に行くのに、

卓球のユニフォームを着て出かけた!

本気か!

 

 

そんな①のK君。

卓球も優秀で部長、

成績優秀で入学以来学年・全校一位。

リーダーシップもありみんなの信頼も厚い。

 

ところが。

息子の話を聞いていると意外な一面がある。

しかも息子が突然

そのエピソードを思い出して爆笑する

という形でいずみは聞く。

その一面が息子にとってかなりのツボらしいの。

 

息子曰く、

理不尽で筋が通ってない理屈を

得意の語彙力をもって並べ立てるらしいの。

「K君そんな駄々っ子みたいな事言うの?」

と半信半疑だったけど、

「言う言う!Kは、そこがいい!」と言う。

理不尽で筋が通ってない理屈並べるのが?

 

なんでも、あんなに頭がいいのに、

全然辻褄が合ってない事を平然と言うのが

面白くてたまらないらしい。

「それ相手悪くないやん。

 Kが負けただけやん。」

と正論を言うと何倍にもなって返ってくるので

またそれが面白いらしくて息子も吹っ掛ける。

息子性格悪いw

 

 

 

 

こんな事もあった。K君宅に遊びに行く時に、

3人で遊ぶと聞いたのでじゃがりこ三個持たせた。

ところが4人に増えていたので分けたと言った。

 

てっきり、3個を四人で分けたのだと思った。

が、そうではなく

息子と①のK君以外の一人の子が

半分分けてあげたそうなの。

いずみは思わず「ちょっと!」と言っていたが

息子は真顔でこう言った。

「全員がそれでいいんだから、良くない?」

そうだった。いずみはつい

公平にとか平等にとかいう考えがまだ優先してしまい

結果誰かが我慢する選択になりがちだ。

けれど息子たちはこうだ。

①のK君と息子は爆食民。全部食べたい。

もう一人の子はそういえば、

とても小食の子だと聞いていたのだ。

だからその子は一箱はいらないので

それで良かったのだ。全員が本音を話す事で

誰も我慢することなく解決している。

 

これはじゃがりこだけれども。

クラスでの決め事なども全てこのパターンで

何の問題もないと言う。

 

嫌な事は嫌と言う。

でも嫌じゃない子もいるのでその子がやればいい。

「嫌」の意思表示は彼らの中では我儘ではなく

自分の意思を伝えるコミュニケーションでしかない。

し、確かにそうだよね。

 

①のK君の理不尽エピソードも

悪口だったり本人に言ったりする訳じゃないので

何の害もなく、

聞いている方は笑いのネタが手に入って

ラッキー。

「そこがいい。」なんて言ってる。

 

 

 

彼らの中に、

わがままという概念が無い事に気づく。

 

 

 

つい欠点と思ってしまい注意しようとしてしまう事も、

こんな風に笑えればどうって事ない。

欠点色眼鏡で見ているのは大人のいずみ。

理不尽な事言っている人を笑うって

なんか余裕を感じるよね。

 

意思表示の上手さについてもそう。

こんな風に解決できるのなら

誰かが我慢することもなく

わだかまりもなく

みんなが気持ちよく解決できる。

 

 



これは見習いたいね!!

 

 

 

いつか絶対書いておこうと思っていた

今どき中学生の素晴らしい一面でした。

 

 

 


庭の木苺。

これが、




これになったよ!

シロップにしてゼリーを作ったよ。

とても美味しかったけど、作りたかった味とは

ちょっと違ってて、来年またトライすることに。


息子が小学一年生の丁度今頃の時期鎌倉に行き、

ホテルのブュッフェでこんな色と

薄いグリーンの二層になったゼリーを食べたの。

息子はその味と見た目にすごく喜んでおかわり。

そのゼリーと味が似ていて 

楽しかった鎌倉のことを思い出す。

味覚と思い出の不思議な関係。