いずみの失敗もんなんだけどさ、

息子の状態も怖いんだけど。

全然起きて来ないから部屋を覗くと

布団の中で勉強してるんですけど!!!

 

あの、授業すら聞いてない、

小学五年生から宿題をやっていない、

宿題やらないランキングで

現在学年トップレベル、

さすがのいずみもこんな点数取ったこと無い、

その息子がだよ!?

怖くなって速攻ドア閉めたわ。

 

 

あああごめんよ息子。

ストレスでおかしくなっちゃったんだわ。

 

というのもこういう訳なの。

 

 

 

 

先月、叔母に電話をかけた。

いずみの心配は外れ、叔母は元気だった。

そこからよ。

「Kちゃんから聞いたわ。あんた、

 早く仕事見つけて離婚しなさいよ。」

Kちゃんはいずみのいとこ。

昨年8月、息子と一緒にKちゃん宅に

泊りで遊びに行ったのだけど、

その時息子が話したこと、それに伴い

いずみが話した夫とのことを

Kちゃんが叔母に話したそうなのだ。

 

 

いずみが迂闊だった。

口止めしなければいけなかった。

 

 

もちろん、必ずしもこの流れが

いけないということではない。

一人の子どもの人生がかかっている。

このままではいけないと思った大人が

対処に苦心している親子を助ける場合は

人に話すこともあるだろう。

 

が、いずみの親戚はそうではない。

「心配している」という大義名分のもと、

まーーー言いたい放題議会が発足するのだ。

勿論そこから一歩も出る事はなく、

いかにいずみの子育てが有害か、

語りつくしてそれぞれが正義のヒーローになる。

 

 

 

そしてKちゃん家で息子が、

いずみの両親の事を、

おじいちゃんおばあちゃんにも、

お父さんのことだけは言わない方がいい、

と言った。なぜなら

子どもを叩いたり子が嫌がる事をする親でも

仲良くしなければいけないと言われるからだ。

 

DVの二次被害というやつだ。

これによって被害者は二度傷つく。

さすがにいずみも、自分に危害を加える相手は

嫌いになって離れる選択をするようにと教えてる。

(この場合は親だから、いずみがそれをやらなければ

 本来はいけないのだけど。)

息子が嫌な思いをするから、

「叩かれてもお父さんを好きでいなさい」と

言わないでほしいと両親に伝えたところ、

「そんな事を言うならもう二度と来るな」

と言われてしまった。なぜか大激怒。

 

いや、それを言わないでくれたらいいだけなんだけどな。

そんなに難しいことなのかな。

ちょっと、いずみわからない。

 

そんなやり取りがあって、

このお正月は実家にも親戚宅にも

行かないことにしたの。

もともとそういう親であり親戚であったよ。

いずみは分かった上で、

それでも子どもにとって楽しい時間になるのならと

今までは行っていたんだよね。

だけどやっぱり問題が起きた時の対応が

成熟した人のそれと違うから

関わる時間が長くなるとこういう事が起きてしまう。

 

そしていずみも、そういう流れを

その場で一気に変えられるほどの成長は

まだまだ先のことなのだ。

何人もの大人が怒り散らしている中に

子どもを滞在させるのがいたたまれない。

 

 

だから息子は今年、

とても寂しいお正月を過ごしている。

本当は、おじいちゃんおばあちゃん家で

犬のクーちゃんと遊びたいんだ。

違和感を感じながら取り繕って

関わってきてしまったこともいけなかった。

そんな事をして息子が楽しんでも

毒りんごを与えているのと同じだったのだ。

 

それをしてきたのに、今さら

これはもう限界だと行かなくなる。

どっちも間違っているんだろうな。

 

 

でも。

今のいずみが納得する方法が

今はこれしか思い浮かばなかったんだ。

ごめん。

その様な考えを受け入れなければ

家族として認められないのなら

もう、家族じゃなくていいや。

そう思ったんだよいずみが。

だから、今まで聞いてやらなかった分、

今回は無茶を聞いてやった。

 

この先、あれは間違っていたと

思い出すことがあるのかもしれない。

人生の失敗が、また増えるだけかもしれない。

それを承知で、いいよ、失敗しな。

もうそう言ったんだ、自分に。

 

あの時もやらかしたなーって

また思うかもだけど、

やり直したければ

その時にその方法を考えるだろう。

 

 

 

息子に恨まれることがあるかもしれない。

それはごめんしかない。

ただ今は何が間違っていて

他にどんな方法があるのか、

思いつかない。

 

それもやはり、その時に

リカバリーの方法を考え、

失敗にはリカバリーをする、

その姿を見せるしかないと思ってる。

 

どちらの未来も受け入れるつもりで

しかもそう決めても何だかモヤモヤする、

そんな全然楽しくない経験を

2024年初めにした親子。

 

 

いずみもクソバイスしないように

気を付けなくちゃ。

自分に絶対降りかからない事で

クソバイスするのって

自分の為でしかないもんね。

 

 

しかも年末に行くはずだった

卓球部のカラオケ会も

インフルエンザ続出で中止になってしまった。

そんな寂しいお正月のストレスで、

きっとおかしくなっちゃったんだわ。

だから勉強なんかするんだわ。

 

 

クソな母としては、

おかしくなったままで全然構わなくてよ。