息子のあだ名は三単現。
単純・単細胞・短絡的・原始的、で三単現だそう。
そうか。
なるほど。
めっちゃ的確じゃんか!!
誰がつけたのかと聞いたら、
アホ男子代表T君だそう。
アホ男子代表に単細胞とか言われとるやんか!
それ、いずみが生みました。
10月に、クラスの男子四人で
ボーリングに行った息子。
その時のメンバーで、
今度は隣県の観光スポットに行くことになった。
わーおいいじゃん!
そこは寺社仏閣が立ち並び、
商店街や縁日、ディープな趣向のお店で賑わう
エキサイティングな場所なのだ。
四人の中の一人の子が家族と行って
面白かったから四人で行こうって事になったそう。
そこで一つ問題が。
健全な思考を持ち合わせなかった時代に
結婚したいずみは 現実の生活にまだその名残があり
夫から経済的ハラスメントを受けているままだ。
そのせいで現金が必要になっても
定額以上の現金を工面することができない状況のまま。
子どもの児童手当や給付金も
夫の飲み代として消えている。
それで息子は夫に事情を話し、
当日のお金が欲しいと申し出たところ、
中間テストで英語が平均点以上だったら払う、
と言われたそう。
確実に無理だね。
息子は翌日学校でその事を話した。
「遊びに行けないかもしれない」
えーーー!!!!となった。
そりゃそうだ。行くと決まってから昼休みに
行きたいスポットや地図を
日々検索して楽しみにしているほどだから。
そして、息子が行かないのなら
遊びには行かない、となったそう。
なんで!?なのかは知らないけど
お前は絶対連れて行く!と言い出し、
他の三人があれこれ意見を出し合い、
なんと最終的には三人でお金を出し合おう
って話になってしまったのだそう。
他の子が二千円ずつ出してくれるという
着地点になりそうに。
さすがに息子は断って、
もういいよと言って一旦保留に。
でも息子は数日しょんぼり。
貯めてあったお金の中から出してあげると
いずみももっと早く言えば良かったのかもしれない。
けれどちょっと様子を見ていた。
夫と息子の様子を見るつもりだったのに。
他の三人の子の言動に意表を突かれた。
自分のお金の中から、
遊びに行けない友達のために
遊ぶお金を負担してあげようとする。
(今回この事についての是非は省くからね)
息子のお金を負担すれば、
その分自分が遊ぶお金が減ってしまうのに
それでも友達のために出してあげようとして
しかも提案者以外もみんな快く賛成したという。
どんだけ心が広いんだ!!!
子どもたちの所持金の中の二千円って
すごい金額だと思う。
それを自分のためじゃなくて
友達の楽しみのために使おうとする。
それに何の躊躇いも疑問もないってすごい事。
本当に凄すぎる!
三人ともありがとうね。
息子のために大事なお金を使おうとしてくれて。
いずみ、百億円もらったような気分だよ。
そして、お金の使い方としてのいいお手本を
見せてもらった気がするよ。
こんな風に気持ちよくお金を使おうと、
みんなから学んだよ。
将来この子たちに、
沢山お金が巡って来ますように!
いやいずみが祈らなくても
きっと沢山のお金に恵まれるだろう。
万が一そうじゃなかったとしても
彼らが幸せにならない訳がない。
英語で平均点を取れなかった息子は
塾に行くと言った。
あれだけ嫌がっていたのに。
塾、調べようか。
いずみが毒親育ちで自身も毒親にも関わらず
息子が学校生活を楽しめているのは
偶然、素晴らしくいい子たちが集まっている
学校に通えているからだ。
息子が楽しいのは彼らのおかげに他ならない。
そんな彼らが素晴らしくいい子に育ったのもまた
保護者がその様に育てたからに他ならない。
いずみは保護者の方々にとても感謝している。
「自分がありのまま存在していい」
そう思っている大人たちが子どもを育てると
「自分がありのまま存在していい」
そう思う子どもたちになり、
自分の周りも
「ありのまま存在していい」
と思っている子たちばかりになるのだろう。
大人であるいずみは一刻も早く
「自分はありのまま存在していい」
と感じる精度を上げ、
そう感じている大人にしか取れない行動を
取っていかなければならない。
息子は友達が
自分の為にお金を出してくれると言って
自分を連れて行ってくれようとして
とても嬉しかっただろう。
この思い出は息子にとって記念すべき
最高の誕生日プレゼントになったと思う。
14歳の誕生日おめでとう。
未来の息子よ、中二の誕生日には、
こんな素敵な出来事があったんだよ。
さて遊びに行く当日は
どんな珍道中になるんだろうね!