お疲れ様でした、ダニエル・ボンド

 

「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」

 

 

ジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)

マドレーヌ(レア・セドゥ)

サフィン(ラミ・マレック)

ノーミ(ラシャーナ・リンチ)

パロマ(アナ・デ・アルマス)

M(レイフ・ファインズ)

Q(ベン・ウィショー)

イヴ・マネーペニー

(ナオミ・ハリス)

フィリックス(ジェフリー・ライト)

タナー(ロリー・キニア)

ブロフェルト

(クリストフ・ヴァルツ)

プリモ(ダリ・ベンサラ)

オブルチェフ(デヴィッド・デンシング)

アッシュ(ビリー・マグヌッセン)

マチルド(リサ=ドラ・ソネット)

 

今回何度も公開延期になってたけど

頑張って情報をシャットダウンして

鑑賞に臨みました。

 

そのお陰で今回の敵の目的も

何も知らなかった

 

だけどオープニングで

二重らせんが出てきた時に

「今回はDNA絡みか!」と

 

映画のオープニングって

結構重要なヒントを出してくれてる

特に007はオープニングが有名

なので余計にじっくり見てしまう

 

人を信じきれないスパイ稼業が

身に染みてしまっていたボンド

 

愛する人さえ信じ切る事が

できないまでに

 

あの時マドレーヌを信じて一緒に

過ごしていたら変わっていたかも

 

タイミングを掴むことができないのが

自分の弱点だと語ったボンド

 

それって悲しすぎるよね

 

終始陰鬱なムードで進む中で

唯一明るく楽しめたのがキューバでの

バトルシーン

 

パロマちゃんのセクシードレスでの

アクションは、女性が見てても

ほれぼれしちゃう

 

この時だけはボンドも往年のシリーズ

を踏襲して、戦い方もスマートやった

 

旦那は「パロマちゃんがもっと

出てくれてたらいいのに」

「何故ボンドがマドレーヌに惹かれるか

判らない」と苦言を発してた

 

今回でダニエルの演じる007は

見納め

 

最初に007をダニエルが演じると

知った時は驚いた

 

彼は金髪碧眼なのになぜか

ユダヤ人を演じる事が多くて

 

それが生粋の英国人を演じる

 

あの美しい青い目が

冷たいスパイの目になった

 

回を重ねる毎に深みを増した

思慮深い青い目

 

そんな彼の青い目は

最後である今作、何度も

優しい眼差しを私達にくれる

 

映画の内容的には色々とご都合主義

満載で納得いってないんですが

最後の花道

 

バーンっと咲かせてもらえて

何よりです

 

以下ネタバ含みます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボンドが信じる事ができる

唯一のフィリップが退場した時に

「あれ?初代Mも退場させたし

まさかボンドも退場させる気?」と

どんな終わり方になるの?と

不安になりながら観ていた

 

なんかプロデューサーはダニエルの

ボンドシリーズを自分の世界観に

納めようとし過ぎてない?

 

サフィンの目的って元々は

自分とこの一族滅ぼした

「スペクター」への復讐やったはず

 

なのにサフィンの部下のセリフ

「もうすぐバイヤーが到着します」

 

純粋に世界を手に入れようと

するならば各国のリーダーの

DNA使ってピンポイントで

殺せるよんって脅せばいいだけ

 

それを武器商人に売りつけるとなると

結局お金が欲しかったのか?

と白けてしまった

 

だからサフィンの「復讐」の言葉も

薄っぺらく感じてしまった

 

マドレーヌの髪の毛を採取した

サフィンを見て

「これで彼女の一族だけを殺す」

ナノボット作るのかと納得し

 

その液体を「保険」と言ったのを

聞いて「ボンドに絶対の地獄を

与えるのか」と突き落とされた私

 

それからずっと私の頭の中には

ルパン三世のED「ワルサーP38」の

一節がエンドレスリピート

 

「この手の中に抱かれた者は

全て消えゆく定めなのさ~」

 

だから最後はボンドは死んでは

いけなかった

 

最愛の二人を二度とその手で

抱けなくなっても

遠くで見守り続ける

 

そういうラストが欲しかったなぁ

 

それはそれで生き地獄

ただボンドならその地獄も

生き抜いてくれると願ってた

 

次からの新生ジェームス・ボンドは

ダニエル・ボンドみたいにリアル路線

でいくのか?

それとも原点回帰の娯楽系でいくのか?

 

次のボンド役の人は二重に

プレッシャーかかるから大変!