もうしろくま大興奮!英国紳士、かくあるべし。

キングスマン


表向きは高級テーラー、実は国際的スパイ組織の一員
ハリー(コリン・ファース)
ハリーに見いだされてスパイの訓練を受けるエグジー
(タロン・エガートン)
キングスマンの取りまとめ役アーサー(マイケル・ケイン)
縁の下の力持ち的存在のマーリン(マーク・ストロング)
エグジーと最後までキングスマン候補に残るロキシー
(ソフィー・クックソン)
お金持ちすぎでイッっちゃってるⅠT長者
ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)
義足に刃を仕込んだヴァレンタインの側近ガゼル
(ソフィア・ブテラ)

最初にハリーとバグジーの父親との因縁を台詞でなく映像で
見せてくれてよかった。

人間って手りゅう弾の衝撃をあれほど吸収してしまうんやと
いらん学習してもうた。

そしてチンピラなんだけど心優しいエグジーの人となりをサラッと
紹介してて、その中でも彼の先天的なセンスが見てとれた。

そんなエグジーの可能性を引き出そうと思ってくれたハリーは
さすがだ。

前半はエグジーの「マイフェアレディ」物語で、後半は悪趣味すぎる
画面のオンパレード。

目の前で繰り広げられる殺戮シーンとま反対の音楽が観る側の頭を
混乱させるから、より一層印象に残ってしまう。

ヴァレンタインの考え方、ある意味正論やと思う。
(なのであの方は取りこまれてましたね)
アメリカ人的「暴力的な正義のごり押し」

だけどVIPだけ残ったら、生産活動は誰が行うの?

今読んでる大好きなシグマフォースシリーズの「ケルトの封印」
もヴァレンタインとある種同じ考え方の方が出てきてて、
今恐ろしいのはこういう考え方なのかもしれない。

この本の原題は「TheDoomsDay」、映画で出てくる
教会シーンの説法の題名は「America’sDoomsDay」
訳(アメリカの最後の日)じゃなかったかな?

「DoomsDay」ってこれからよく使われるのかな?

以下内容に触れてるのと、いらんくらいの薀蓄です。




















































家にやって来たチンピラ仲間から逃げるシーン、軽やかな身のこなし
まるで「ヤマカシ」みたい。

最後相手に裏返しのピースをかますなんてねぇ。
(イギリスで裏返しのピースはf〇ckoff)の意味。

そんなエグジーを紳士なハリーがパブで話をしてる時にチンピラ達が
やってくる。

その時ハリーがたしなんでたのは「ギネスビール」
「ビールを飲み終わるまで待ってもらえないか」って字幕やったけど
ハリーが発音してたのはまぎれもなく「ギネス」やった。

イギリスやねんから、「このギネスを飲み終わるまで」の訳でよかった
んちゃうんかな?
提供の関係で使えなかったのかな?

ハリーのテーラー奥にあるスパイ小物の宝庫、その中でも万年筆の
紹介シーンで隣に座ってるしろくまが乗り出したのを感じた私。

観終ってから彼に聞くと色々と教えてくれた。

まず使われた万年筆はイギリスのコンウェイ・スチュワート
これはチャーチル首相が愛用したのでも有名。

その中でもレバーフィラー式と呼ばれる形のもの。
軸の真ん中にあるレバーを起こしてからインクにペン先を浸し、
レバーを戻すと中にあるゴムサックの弾力でインクが吸引される方式
画像はお借りしました。

これはインクが吸引されるけど、映画では逆で毒薬が出る仕組みやった。

そしてチャーチル繋がりでもう一つ。

エグジーがパーティーでの飲み物にジェームス・ボンドを揶揄する
マティーニを頼んだのは皆さん書いてはるけど、私はこちらの方が
めっちゃ気になった。

「ベルモットは入れないで瓶を眺めて~」これはチャーチルが
マティーニを飲む時にベルモットを入れずに瓶を眺めて飲んだ
逸話を元にしてる。

お酒好きな私、色んなカクテルの逸話をよく読んでたから覚えてた。

あとラスト王女様の牢屋の開錠キーがお下劣な番号ってなってたし、
ラストシーンがあれってスウェーデン王室から文句言われないかと
心配するけど、実はスウェーデンの現グスタフ国王って性風俗通い
してたかも?ってスキャンダルのある人やから、笑いとばすしか
ないんやろうなぁと。

それも計算のうちやとしたら、マシュー監督知能犯やわ。


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