・バー店員東南アジア系外国人女性が
私に注いだ赤ワインは
私の目の前で栓を抜いたわけではない
始めから 栓は開けられた状態で
私の真横にピッタリくっついて 無理矢理強引に飲ませ 異常なペースで 煽る
ゴボゴボ グラス 擦り切れまで 注ぐ
気持ち悪い気色悪い店員やななんやコイツと不審に思ったのもつかの間
目が見えない 耳が聞こえない
意識は強く持つが
瞬時に薬の強力な力に飲み込まれていた
朝部屋で目覚めたとき
アレ？ バンドは？
皆は？
アレ？ バーは？
両隣に新潟スタッフいたのに？
バンドは？
目の前にボーカルと
ドラムと
アレ？
何で？
今さっきまで皆とバーにいたやん？
え？
ここ部屋やで？
何？ 皆は？
まるでわけがわからないまま
いくら考えても
一切何も思い出せずに
お昼 出勤して 皆に
尋ねたのでした。
寝てたよ
すぅすぅ～って
ソファーに座って(頭うなだれてるポーズを真似してくれて)
寝てたよ。
何か言ってた？
何かやってた？
ううん。
静かに すぅすぅ寝てたよ。