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写真がまたいいなぁ!!
さて、記事は大友監督と谷垣アクション監督と健さんの対談。
その中で私が気になった言葉。
「たぶん安心するものを作っちゃうと安心しない人たちが集まってる(笑)」
「120%出しきれるチャンスをもらえたから」
ここが、今回のるろうに剣心の映画が素晴しい作品になった所以ではないでしょうか。
と、私は考えています。
監督はでっかい器を用意して
「さあ!皆この中で自分の出来る事出し切っちゃって、自由にやってみて」
といってスタッフも俳優陣も自分の出来る事を120%の力を出し切ってそれを勝手に出して来るのではなくちゃんと監督にプレゼンして報告。
それを監督がちゃんとまとめきる。
お互いに信頼し合って出来る事。
ヒストリカで谷垣さんが言っていた事。
他の映画での撮影で
アクション部が「こんな事やってみたい」
というと、監督も「やってみよう」と
「やりたい」と言うのでやっていったら
いつしか周りは監督も含めて皆、
そこまでやらなくても…と引いてて
いつの間にか「監督がやりたい事」
ではなくて「谷垣さんがやりたい事」
に変わっている。
今までは日本映画ではそんな事ばかりだったらしい。
でも、大友組では「いや、まだできるんじゃない?」という空気になりどんどんいいアイデア、いい場面を撮ることができた。
メイキングでも現場でこんな事したい!
ってなったらその場でホームセンターに走り、
材料を買ってきて作り映画に取り入れる。
そして、どんなにバカバカしい事でも、
できるの?そんな事?
と思っている事もとりあえず、1回やってみよう!
という、精神(笑)
それの最たるが「張」との闘い。
貴重なそのプレゼンのブイをヒストリカで見せてくれました。
あのシーンでは剣心は子供を取り返したいんだから取られないように張は子供を抱えていたらいいのでは?
…という事になり、やらなくても
できるわけないやん!ってわかるのに
ちゃんと熊のぬいぐるみを張役のアクション部のスタントさんが紐で体に縛って戦ってみる。
クマちゃん付けて闘ってるのがもうおかしくてそれだけで笑えてくるのに
転がったりしたらクマちゃんは体の下敷きに!(笑)
回転したりしたらもう、赤ちゃん役のクマちゃんはブルンブルン!だし、もうグチャグチャ!(笑)
死んじゃうから!!
もう会場は笑いの渦だけど本人達は至って真面目にブイを作り、監督にプレゼンしたらしい。
やってみよう!
そしてそれをちゃんと監督も見てみよう!
もしかしたらそこから何かが生まれるかもしれない!
その空気が更に良い物を作りたい!
の精神になっていったのだと思う。
監督の器の大きさに本当に感心する。
素晴しいものを皆で一緒に作る。
スタッフそれぞれの120%が監督によって
見事に融合できた作品だからこそ
本気で死ぬ気で作ったら素晴らしい映画はできるんだ!
そう目の前に突き付けてくれた作品。
だからこそ最期編を観終わった時に
あんなに涙が止まらなかったのだと。
ほんとにこんな素晴らしい映画をタイムリーに見れた事を幸せに思いました。
私もその中に加わりたかったな。
ホントは。

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