一年最後の仕事である忘年会に参加する為に、自宅へタクシーを呼んだ時の話です。

 

ちこっとオシャレして、タクシーを待つ間、子供たちに言い聞かせます。

「いいか。変な人が来ても、絶対にドアを開けたらダメだよ。」

(×変な人。○知らない人。変な人が来たら、アホ息子でもドア開けたりしない。)

 

そうこうしているうちに表に車が止まった気配がして、私は立ち上がりました。

「ちょっと! 私が出たら、鍵閉めてなっ!」

長男坊が付いてきて、門を出ていく私に玄関から「いってらっしゃい」と声を掛けてくれます。

タクシーから降りて、ピンポンを押そうとしていた運転手さんに、「すみません。ありがとうございます。」と声を掛けて、車に乗り込みました。

 

忘年会シーズンのタクシーは大忙しのようで、うちに来てくれたタクシーは隣の市から来たとのことでした。よって道に詳しく無い為、駅までの道を私が案内することになりまして。

雑談混じりに会話していたその時です。小さなお歳暮が届いたのは。

 

「まだお若いのに、中学生くらいのお子さんがいらっしゃるんですねぇ…」

 

ありがとうっ!! その小さなお世辞、プライスレス…! タクシー代は1480円だったけど。

年の瀬に、ちょびっと上がったお話でした。