私はですね。母子家庭で、塾など行かずに自力で大学に入ったクチです。

高校は特待生だったので授業料は要りませんが、私立の高校はその他の費用が色々要る為、先生の勧めで奨学金も貸して頂きました。そしてそのまま引き続き大学でも貸してもらいました。

 

奨学金は主に3通り。

① 返済義務の無い、給付型

② 利子はつかない貸与型

③ 利子の付く貸与型

 

私は①と②を受けていました。

①は、企業奨学金で、学期末に自分が頑張ったことを報告する形で給付して頂きました。

②は、有名な大阪府育英会、日本育英会(現在の日本学生支援機構)から。

 

奨学金の目的は、社会の役に立つ人材を育てること。

自分もそうなろうと努力しましたが、結局、小さな範囲でしか役に立てない普通の人です。

全くの標準家庭(夫婦に子供二人)に収まり、中小企業で働いています。

 

でも、この普通の幸せをもたらしてくれたのは、あの奨学金であったことは間違いないと思います。

あの頃の自分は非力で、早く大人になりたくて仕方ありませんでした。

そういう焦りや行き詰まり感の中で、「未来の自分から借金が出来るシステム」は本当にありがたかったです。

33歳で完済した時には、感謝の気持ちしかありませんでした。

 

今、奨学金のことがニュースで取り上げられることが増えましたけど、まず第一に、頑張って勉強して、将来しっかりと身を立てる気概があるか、ということをしっかりと審査する必要があると思います。最初から給付するのではなく、最悪、返済途中で人生に躓いても、その時にサポート出来る体制があればいいんじゃないかな。(私も、途中で猶予願いを2回程出しました。今は出来なくなっているようで、それは辛いと思います。)まずは、立派になって返すんだ!って気持ちで借りることが大切だと思う。

借りた方も、人生がうまくいかなくなったからって諦めずに、借りたものは返す!って、最後まで頑張ろうよ。(でも、そういう相談が出来るシステムが無いと諦めるしかないから、やっぱりサポート体制を拡充した方が良い。)

 

どうでしょうね…。世の中の仕組みは複雑だから、なかなか難しいんでしょうけれど…。

私もどうにか、奨学金の恩を社会に還元出来るといいなと思います。