その昔、ウインドウズ95というOSを積んだパソコンが登場し、恐らくあれが世間一般のパソコン元年だったのじゃないかと思うのですが、その頃私は大学生でした。心理学科の。えぇ、文系です。
小学校低学年の頃、動く戦車のプラモデルを作ろうとして出来ず、ヒスを起こして玄関に投げ捨ててからというもの、まぁその方面には興味も何もありゃしませんでした。
でも、私が育った家庭は母子家庭でして、いずれ母親を裕福に食わせてやる!という気概を持っていました。
可愛い女の子になりたい、というよりは、カッコ良くなりたい。そんな女子大生だった私。
そんな私の目に、パソコンは将来性という輝きを強烈に放っているように見えました。その結果…
みんながJJだ、CanCamだと本屋のレジに並ぶ隣で、私の手には日経PC21がありました。
みんなが合コンだ、服だ、化粧品だと言っている隣で、私は25万円という大金をIBMのaptiva及び周辺機器に突っ込みました。
そしてみんながリアル彼氏と仲良くしている隣で、パソコン通信でPCについての質問をやり取りしたり、自作ホームページに酔いしれたりしていました。(これについてはその相手とリアルで会ったり付き合ったりもしたものですが…)
高校生の頃からマイクを持ってしゃべる仕事をしているのですが、本格的な就職はPC寄りの仕事を選んで進み、そっち寄りそっち寄りに進みました。最終、マイクロソフトのサポート窓口に座れることになって、DOS/Vから勉強することにもなりました。
そんな感じで、電源を入れれば勝手にインストールが始まり、青ざめることも、固まることもほとんどなくなった今の時代からは考えられない原始的な、コマンドプロンプト的なことからやってきたわけですが…
結果、それがとても良かったなと思います。
苦労は経験として私の中にあり(大した量じゃありませんが)、ネットワークがおかしいとか、パソコンがおかしいとか、大抵のトラブルは何とか出来ています。EXCELだろうと画像ソフトだろうと会計ソフトだろうと、それほどビビらなくなりました。なんというか、どうにかする為のアタリがつけられるようになりました。
昨年はドローン元年と言われているそうです。今年はその翌年。
私がPCを買ったのはwin95発売の翌年です。
全く同じ匂いがする。
きっと、この先、もっともっと安価で安定したドローンが出てくることでしょう。
自作なんてしなくても、色んな種類が登場し、トラブルを意識しなくても全然良いのが出てくるでしょう。
でも私は出来る限り初歩的な技術から習得していきたいと思います。
どんな局面にもビビらない、そういうドローンパイロットになりたいなと思います。
作って直せて飛ばせる、来年にはそうなっていたいな。