用足しが終わったので続きを。


お祓いは11月のある日。

彼女とお祓いをする人の予定なので、私は関知せず。


祓うって、憑いている側からすると祓われてしまうから嫌なことなのだ。

もっともっと憎い人を苦しめたいのだから。

だもんで、邪魔をすることがあると。


前日から体調を崩したり、向かう時にトラブルを起こし祓わせないようにすることもあると。


当日も前日も彼女は元気だったらしい。


その日がいつか知る由もない私は、朝、猫の世話をしなくては💕と、普段通りに目覚め起きるはずであった。


グラッ。


脳みそが大回転するような、今までにないものすごい眩暈がした。

起きる事もできず、目を閉じても脳みそ大回転は止まらず。

そのうち、グォーェー!と自分でびっくりな音を立てて嘔気が襲ってきた。

グォーェーグォーェーと絶えず胃が口から出そうな嘔気と脳みそ大回転。

トイレにも行けず、涙やら鼻汁を流しながら目を開けることも出来ず、何が自分に起きたのかを必死で考えようとしていた。


これはもしや…と、グラングランしながら霊能者の先生に、先生…私、今、たいへん…と必死で電話をした。

電話に出た彼は、「あらー!今日午後から〇〇さんお祓いに来るんだよ。そっちに行ったかな?一緒に来て!」と、いつも通りの明るい口調で言った。


一緒に来てっつったって…。

彼女にも連絡をし、11時30分にうちに迎えにきてもらうことになった。


その日、私は夜勤入りだった。

這いながら風呂に向かい、グォーェーグォーェーとなりながらシャワーを浴び力尽き、ドライヤーをかけることもできず夜勤の荷物をなんとかまとめ時間を待った。


彼女の車の後部座席に横になり、口元にタオルとビニール袋を準備した。


彼女は心配してくれ、色々話しかけてくれたが私は目を閉じたまま時折り、グォーェーとやっていた。

安全運転をしていたのに、車はピーピーピーピーとよそ見をしないで車線から外れていますのマークと音を立てながら進んでいた。


さて、無事に先生宅に着いたが、時間より随分前だったので彼は留守だった。

不思議とあの酷い眩暈と嘔気が止まったので、私は起きてキチンと座ることにした。


彼女のお子さんが大トラブルに見舞われ、会えない状態になっていたのだが、そのお子さんからの手紙を見せてくれた。


すると、特に泣きたくもなかったのに私の目から涙がバーッと流れとまらなくなった。

これには自分でびっくり。私は人前ではまず泣かないから。


自分の中に何かいるなと感じたので、彼女に聞いた。

お姑さん、この子を可愛がっていたんじゃない?


彼女は、うん。3人の子のうち、この子だけは可愛がっていた。お兄さんとこの子達と比べたら全然だけどねと言った。


先生が戻られ、2人はお祓いをする部屋に招かれ一緒にお祓いを受けた。


キラキラさん、とばっちりだったなぁ。お前が私を紹介したからお前のせいで祓われるんだとなったみたいだねーと、先生は言った。


まぁ、今日来れて良かったね!来なきゃあと1カ月はこのままだったろうなーと。


1カ月?!私、もたないわよ💦と、ぐったりなりながら言った。少し眩暈の名残りと胃のムカムカ、まだ乾ききらない乱れた髪、浮腫んでえらい顔の私はお礼を伝え、彼女に送られて夜勤へと向かったのだった。


職場に着くと、霊感の強い男性職員2名が私たちを見つけて玄関にやってきた。


キラキラさんどーしたの?すごい顔色じゃん。


かいつまんで説明をして、4人でこんなことあるんだねーと話して解散した。


鉛のような重たい体であったが、気力を振り絞って業務をこなした。


あまりにきつかったので、早々に仮眠室にはいりベッドに横になることにした。


私は神経質なので仮眠室では眠れない。しかし、クタクタだったので、巡回後、少し目をつむろうかなと目を閉じた途端!


横向きの丁度下にしていた、左耳あたりをベッドの下からドーンッとマットが跳ね上がるかくらいの力で突き上げられた。


ヒッ!驚いたのと、恐怖で私はいつも胸にぶら下げている先生から渡されたお守りを握りしめた。


時間は午前1時55分だった。

ピシッと天井が鳴って、更にもう一回、今度ば軽くドン!と同じようにベッドを下から突き上げられた。


とんでもない夜勤の明けの朝、明るくなった空を見てようやくホッとした。


後日のエピソード。


彼女の妹さんも霊感が強く、その後、何故か私とリンクしてしまい、金縛りに遭い男性が自分を押さえつけ、ビーグル犬が枕元を走り回っていた。なんなんだろうと言っていたと話をされた時、私の車のビーグルなんとかって箇所が故障してしまった。


そのビーグル犬は私の知り合いが昔、飼っていて亡くなった後、埋葬したところがとんでもない場所で、本来そこに埋葬されるべきヒトがされずに別な場所に埋葬され、その親族数軒のお宅で跡継ぎとなっていた長男さんが事故や急な病で亡くなるというお墓絡みの事に、私は巻き込まれかけていたのだった。


先生に、絶対にかかわってはいけない。

世の中には色々な案件がある。これは地雷案件だから絶対かかわるなと言われたのだった。


だもんで、この件は解決していない。