今日は娘の社会科見学の日だった。久しぶりのお弁当作りで、朝から夫もミートボールとうずらのたまごを爪楊枝でさしたりと手伝ってくれて何とかお弁当が完成したにっこりお弁当を袋に詰めながら、娘は誰とこのお弁当食べるのかな?とちょっと心配になった。

というのも、娘には特定の仲良しの友達がいないからだ。いじめられているわけでもなく、嫌われているわけでもないが、特定のグループに所属せず、浮草のようにその日その時の流れで誰かと遊んだり、または1人で過ごしたりしているらしい。それにはある理由があるのだが、私は最近心配に感じている。


夕方帰宅すると娘が開口1番に「ママ、今日のお弁当とってもおいしかったよ!特にミートボールとうずらのやつ、おいしかったぁ。」とうれしそうな笑顔を見せてくれた。こんな嬉しそうならお友達と楽しく食べたんやなって思ってしまい、「誰と食べたの?」と聞いた。そしたら迷いもなく

「ん?1人で食べたよ。」驚き

やはり私はかなりショックを感じたがそれを悟られないように、なぜそうなったのかゆっくりと聞き出してみた。そしたらこういうことだった。


社会科見学の後に立ち寄った公園で弁当を食べることになっていて、実は時々遊んでいる子に「私達と一緒にお弁当食べない?」と一度誘われてるいたそうだ。しかし娘は一緒に弁当を食べてみたいなと思っていた子がいたので「今日はKちゃんと食べようと思ってたからまた次の機会に一緒に食べていいかな?」と断ってしまった。(この時点でKちゃんとはまだ約束していない。でもKちゃんはクラス1の優等生で社交的な子だし、時々遊んだりもしているから娘は仲間にいれてもらえると考えていた)

さて、お昼時間が来てみんな好きなグループで固まり解散していった。小学校高学年、事前に仲良し同士で約束してるなんて当たり前、あっという間に娘は1人取り残されてしまった。だが正確には1人ではなかった。クラスで普段からわりと仲のいいY君が同じく男子の中で1人取り残されていたのだ。

するとY君が娘に、「1人なん?」と言ってきて。

「いや、Kちゃんに今から仲間に入れてもらえるか聞いてみるとこ」と娘。

そしたら「そっか、じゃ行っていいよ!」とY君。

娘は走ってKちゃんのところへ行き、自分とY君も一緒にお弁当食べていいかとたずねた。

そしたらKちゃんえー…うーん、…

と嫌そうに黙りこんでしまったとのこと。

その様子に娘はKちゃん困ってるから諦めようと思って「わかった。いいよ。じゃあね」とすぐに身を引いたのだった。


娘の話をうんうんと聞いていた私は、そこで「じゃ、最初にあなたを誘ってくれた子のとこに何で行かなかったの?」と疑問をぶつけた。

そうしたら娘

「だってそうしたらY君が1人になってしまうやん。そんなこと私できん。やっぱ女子は男子が入るの嫌みたいやし、男子も女子の中に入りたくはないんよ。だからY君のところに戻って、お互い距離空けて、でも話はできる距離に座って。1人だけど1人じゃないって思えるようにして食べたんだ」

「Y君がね、ありがとうねって言ってくれたよ」

「その後弁当食べ終わってから私またずっと1人やったからすることなくて、四葉のクローバー探ししてたニコニコ」と全部話してくれた娘。

社会科見学の話で私は泣いてしまうなんて今朝は夢にも思わなかった。正直複雑な気持ちで、どう受け止めたらいいのか今はまだわからずにいる。