詩です。

 下矢印

 

 

 

 

と 』

 

 

 

ひらひら舞って

きみの丸い唇に貼りついた花びら

 

 

あのとき

閉じ込められていたね

 

葛藤と逡巡とうしろめたさを抱えたまま

甘すぎる不自由な罪にさすらうふたりを

 

匿うように

隠すように

 

雪のように

滝のように

桜 降る降る

 

 

きみの髪が泳いで

 

花びらが

唇から飛び立つまでの刹那

 

あの

永遠の一瞬に

 

僕は死ねたらよかった