「花と風と罪と」詩です。 『 花と風と罪と 』 ひらひら舞って きみの丸い唇に貼りついた花びら あのとき 閉じ込められていたね 葛藤と逡巡とうしろめたさを抱えたまま 甘すぎる不自由な罪にさすらうふたりを 匿うように 隠すように 雪のように 滝のように 桜 降る降る きみの髪が泳いで 花びらが 唇から飛び立つまでの刹那 あの 永遠の一瞬に 僕は死ねたらよかった