詩です。
『やっべえ男』
やっべえ男だったんです
アタシ馬鹿だから
イイ女気取りでさ
やべえ奴の掌で
コロコロ転がされてたの
手負いアピールに胸痛め
我こそ汝の女神なりと
大仰賛美に女優気取り
メロメロメロ子の昼メロごっこ
ふたりの世界の白昼夢
醒まさせぬのがプロの手口
筋書通りに共依存成果てて
我、純なる開きめくら也
立ち木を枯らす宿り木だったと
気付いたときは立ち枯れ真際よ
嗚呼
宿り木は次の宿主移り気中です
アタシ馬鹿だわ
馬鹿だったわ
馬鹿で、純で、見栄張りだったの
いい餌食だったの
愛することに疲れました
生き直したいです
ひとりで
男は
もう沢山です