詩です。

下矢印

 

 

 

 

 

暁の蝉

 

 

 

 

表現者なんてのは

云ってみりゃあ  

蝉みたいなもんよ

 

 

俺たちは

土に埋もれながら

いつか

羽根を震わせ歌うんだと信じている

クレイジーな片端者さ

 

 

土を愛し 土に生きる皆々様よ

真っ当な方々よ

 

そんなに

責めないでおくれ

閉じ込めようとしないでおくれ

 

体がさ

俺の歌でパンパンなんだよ

もう

背中が爆ぜちまいそうなんだ

 

 

今日、夜半

俺は土を出る

 

外へ征くんだ

この でっかいでっかい樹を

登ってゆくんだ

 

月光に濡れながら

静かに ひそやかに

俺の羽根は姿を現すだろう

刀のように輝くだろう

 

 

hallelujah!

 

 

抜き身の羽根を打ち震わして

俺は歌う

 

全開 全力 無制限

響き渡る波動

 

これが 俺の歌

俺の魂! 俺の命!

 

震えろ! 世界

届け 届け 届け 届け

地平まで・・・!

 

 

七日で死んだってかまわないぜ