緩和ケア病院に移ってからは
母親は毎日のように病院に
通うようになった。
余命1ヶ月と宣告されてから
ようやく焦ったらしい。
前の総合病院にいる時
母親は病院に
「もし死んだら訴えるからな」と電話したり
酷いのはガンで入院している父親に
「電球が切れたから外泊してつけに来て」
と言ったりした事である。
もちろん許可など降りない。
なんでそんなことをいうのか、と
喧嘩になった。
常識的におかしいでしょ?と。
しかし「お父さんは優しいから何でもしてくれる」と言って聞かなかった。
父親に「母親の言動がおかしい」といっても
「おかしいと思ったことは無い」と言ってたから
麻痺してるのか
それをわかっての結婚なのか…
父親の容態が悪化する事に
母親の勝手な言動は増えて
それに振り回された。
7月に父親は眠るようにして亡くなったが
その時も地元の葬儀会場がいっぱいで
病院がある
長野でそのまますることになったのだが
あとになって
「葬式代がこんなにかかったのはお前のせいだ」と言われたり
葬式のお花も「菊は嫌いだから使わないでくれ」
といって葬儀屋さんを困らせたりした。
「家族葬もしたくなかった」とも言われた。
あとになって、違ったと言わないでねと
確認しながら決めて言ったのに
「聞いてない」の連続だった。
葬儀後、疲れが出て
鬱になってしまい
子供を児童相談所に預かってもらって
しばらく自宅療養した。
双極性障害は遺伝するといわれるが
実は母親はそうなんじゃないか?
と思う時がある。
最近かかった心療内科で
息が切れる程喋りまくって
「躁鬱じゃないか?」
と言われたらしく(本人否定)
その可能性もある。
そうだとしても、そうじゃないとしても
母親の言動には振り回される。
その度に傷つき疲弊する。
父親もいきなり怒鳴ったり
昔、物を投げつけられたこともあったが
基本的には静かに聞いているタイプである。
亡くなるとなると
昔された事は美化されて
思い出に変わってしまった。
父親の闘病10ヶ月間は
大変だったが
コロナ禍なのにこれでもか、くらい通ったので
看病に悔い無し、である。