15話 蘇える乙女心
miki: 「ねぇ。一輝って3番だったんだね、すごいね」
一輝: 「えっ。出席番号、そそ背が高いから後ろから3番目」
miki: 「それは背の順だろ!出席番号じゃないだろ」
と、寒いボケとツッコミをかましながらも
初日の来店でこの店は長くないと勝手に悟り、こんな店じゃもったいないなと思いながらも、まあ一輝と長い付き合いになるわけじゃないし、店も私の店じゃないから別に良いか・・・といろいろ頭をめぐっていた。
若い子: 「一輝さんとどこで知り合ったんですか?」
miki: 「近所の銭湯
」
若い子: 「えっ?銭湯?」
miki: 「そそ、だって私本当は男だもん」
若い子: 「えっ?」
miki: 「たぶん君たちよりかなり立派な物持ってるよ、ね?」
一輝: 「そそ、すごいよ!このぐらい」
と、一輝が割り物のピッチャーを指差した
若い子: 「えっ!」
そんなにでかくないだろ( ̄∇ ̄;) つうか持ってないし(笑)
若い子達は、どう切り替えして良いかわからず、えっ、とか はあ、とかばっか
そもそもホストとどこで知り合ったのかなんて、質問する方がおかしいのだ
これじゃあ交際発表の記者会見のレポーターか、彼氏とどこで出会ったのと聞いてくる女友達でしょ
私はこの店のスタッフじゃないから、それにひねくれ者だから丁寧に教えてなんてあげないよ~お客さんとの会話の中からいろいろ学んで下さい~でも無理だろうな(^◇^;)
つうか銭湯って言う私もなんだけど、今時銭湯はないだろう(笑)
帰り際外まで送ってもらい・・・
一輝: 「今日はありがとうございました。楽しかったです。」
出たな、楽しかった攻撃(笑)
と、手を出す・・・
ほえ?握手? 握手なんて日常あまりしないから、改まってするのはけっこう緊張する(^_^;)
すげーードキドキ!
と言うよりバクバク(笑) けっこう恥かしいね~いやかなり(笑)
とぼとぼ歩きながら考える、あいつは女性に乙女心を沸かせるのが得意なのか?
メールや電話の時もそうだったけど、受身の割りに強気だったり、引いてばっかなのにタイミング良く攻めたり、たまに喜ばさせ、たまにドキドキさせ、そしてたまに不安にさせる・・・そんなキュン♪とした乙女心をもう乙女じゃない私に蘇えさせないでくれ~
つうか電車ないじゃん!( ̄∇ ̄;)
そんな乙女心に浸ってる場合じゃないよ、とりあえずタクシーで家に帰って寝てる人を起こさず、そぉ~と入る
「こんな時間まで遊んでて楽しそうだね」
やべっ!起きてた
「おまえは何にも考えないで生きれて、幸せだな」
イヤミ百連発を浴びながら
「はい、お蔭様で幸せでございます」
とイヤミ返して速攻寝る(笑)
そうだ戦う相手はここにもいたんだ・・・
蘇えった乙女心に浸る時間も少なく、あっという間に現実に引き戻されてしまった・・・
