作:J パトリック ルイス  
絵:ロベルト インノチェンティ
訳:長田 弘

出版社:講談社

2010年3月12日 初版

 

おはようございます。

 
今日のピックアップは「百年の家」です。
この絵本は家が語る100年の歴史です。
素晴らしい作品です。


昔は100年というと、大変長い年月であるように感じましたが、人が産まれ落ちてから亡くなるまでの月日と同じくらいなんですね。

どんな時代にも、
楽しみ、苦しみ、悲しみといった喜怒哀楽の感情が現れるわけですが、そんな人間模様を淡々と家からの視点で描いている絵本です。

私も折り返しの人生を歩みだして、
日々の生活の大切さや日々の暮らしの愛おしさを感じる今日この頃です。

どんな風に生きても人生です。
それならば、少しでも生きている意味みたいなものを感じながら日々を過ごしていきたいものです。
ふと、そんなことを感じた今日の絵本でした。

今日も素敵な一日を。


ふんわりウイング出版社の紹介


国際アンデルセン賞画家賞受賞インノチェンティの傑作
人が家に命を吹き込み、家が家族を見守る。家と人が織りなす100年の歳月。

100年の歳月を、ことばの世界と細密な絵の世界で融合させた傑作絵本!
1軒の古い家が自分史を語るように1900年からの歳月を繙きます。静かにそこにある家は、人々が1日1日を紡いでいき、
その月日の積み重ねが100年の歴史をつくるということを伝えます。自然豊かななかで、作物を育てる人々と共にある家。
幸せな結婚を、また家族の悲しみを見守る家。やがて訪れる大きな戦争に傷を受けながら生き延びる家。
そうして、古い家と共に生きた大切な人の死の瞬間に、ただ黙って立ち会う家。
ページをめくるごとに人間の生きる力が深く感じられる傑作絵本が、ここに……。