安曇野からの贈り物:「たんぽぽのふね」
作:まるやまあやこ
発行者:世界文化社
2020年3月 第1版
安曇野の大地に育まれた才能、丸山あやこ氏の作品です。
この絵本はかつて、出版社の倒産に見舞われ、絶版となってしまった運命を辿りました。しかし、世界文化社さんの手により再び日の目を見ることとなりました。
その優しい雰囲気は、一度味わったら忘れられないものです。調べてみると、今年、安曇野にある絵本美術館で、彼女の原画展が開催されたことがわかりました。地元の作家として、その作品は大切に保管され、展示されていたようです。
この絵本の原点は、大学時代に本物のタンポポの綿毛を用いて立体的な絵を制作したことにあります。そのアイデアが、この絵本の基盤となったのです。
この関連する動画は、世界文化社さんのホームページから視聴できます。
丸山氏の作品は、もともと立体の世界から着想を得ているため、その絵はまるで息づいているかのように感じます。安曇野の自然の美しさが、彼女の作品に溶け込み、素朴で温かな雰囲気を生み出しているのですね。