19日の昼頃

無事 父を 看取りました

15日の午前中に 医師から   
けいれんが止まらないので このままだと
呼吸が止まって 心停止する
延命するか?と 聞かれ

おじと母は 延命はしないでいいと
答えました  
延命処置をしたところで 回復の見込みが無いし
何より父の ここ 数年の言動からは
早く おじいちゃんおばあちゃんに迎えに
来て欲しいとか 透析をやり出してからは
痛い思いを いっぱいするなら 死んじゃいたい
とか  そんな 言葉が 多く聞かれて 
本人に あまり 生きる 意欲がないっていうのを
みんな感じていて そういうことをふまえての
決断でした

わたしは 予想してなかった
医師の話に 
ドカンと 一撃を受けて  泣くことしか
できませんでした


その後は 父のそばに付き添っていた
涙が止まらなかった


母は 仕事に行ったので
わたしだけいたら 

おばが この子を一人にしておけないと
付き添ってくれました

両親が離婚してからは
父の親戚とは 疎遠だったので
久しぶりに このおばと会いました
とてもおしゃべりなおばちゃん

わたしは 父を見ていて 
本当にこのまま 何もしないでいいのか?
まだ 若いのに 見てるだけで 諦めていいのか?
って思いが出て
大量の酸素投与をされて 息が苦しそうだから 
人工呼吸器つけて 一時でも呼吸を楽にしてあげてはどうか とか  考えてて
思いきって このおばに 自分の気持ちを
ぶつけてみた  
今まで 自分の気持ちをあまり言わないことが
普通だった 私にとっては 勇気がいたが


「本当にこのままでいいのかな
先生のお話聴いて 延命しないって
おじさんや母は 決めたけど
まだ68で若い 本当にこれでいいのかなって思って」
…   と言った

おばは  優しかった
「kieの気持ち分かるよ そうだよね、80歳90歳の年寄りじゃないし、分かるけど  おじさんおばさん達もこれ以上してやれないし kieの将来を犠牲にして植物状態みたいになった人を あんた達に背負わせられない ちゃんとした夫婦じゃないし 
第一 そんな状態になって面倒みてもらったら お父さんが惨めだよ    
かわいそうだけど 冷たいとか そういうことじゃないからね   
いいんだよ これで…」



(°_°)…>_<…      えーん汗汗汗


ほんと、その通りだった
つらかったけど その通りだ
もうそうするしかない

背中をなでながら 
ほんとうに 優しく受けとめてくれて
気持ちがすーっと 軽くなったし
心から ありがたかった
こんな風に 受けとめてもらったこと
今まであっただろうか
ほんとうに  ほんとうに ありがたかった

ちゃんとした夫婦だったら
もっと 現実は変わってただろうか…
そんなことも 頭をよぎったけど…

仕方のないことだった


わたしが  16歳の時 両親は別居しはじめ
翌年離婚した

その後は姉の結婚式で会ったくらいで父とは
ほぼ合わなくなった

離婚した後は 母と私の暮らしが始まり
母から 父の愚痴を たくさん聴いていたので
わたしの中で 父親は  すごいダメで
極悪人のようにイメージしていた
子どものころ一緒に暮らして いた時は
いつも しかめ面をしていて
不機嫌そうな表情しか 思い浮かばない


でも 10年くらい前に

私の中の父のイメージは母の言ってたことで
構成されてるから
ほんとは どんな人だったんだろう?
って思って   
たまたま 友達の 親が 亡くなったとき
このまま 合わないで 一生過ごしていいのかなと
いつ 死んでしまうかも 分からないし…
と思って  
会いに行った


そしたら 昔より 表情が穏やかになっていた
優しかったし  会いに来たことを喜んでくれた


それから ちょくちょくと会うようになり
畑で野菜を作っていたので 
たくさん くれた


ただ 再婚してたから  
いろいろ複雑な思いは あったけどね
母は おもしろくない ようだったし



父の 再婚相手が 数年前に亡くなり
一年前に病気をしたのをきっかけに
母が お世話に通うようになった




最期 2晩姉が付き添い 最期の晩は私が付き添い
翌朝の昼頃   息を引き取りました
父の兄弟と 私と母で  みんなに 見守られて



呼吸も苦しそうだったし 熱も高くて
1日でも 長く 生きて欲しい…とは 思いませんでした    悲しいけど 寂しいけど   
苦しいなら 苦しんでる時間は 最小限で
あってほしいと 思いました


悲しかったけど
思い出も10年あるし 
最期付き添えたし  良かったって 
思いました  良かったって
無事看取れました




応援してくれた方 ありがとうございました

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富士山が こんなにきれいな  日でした