愛しのアニー


いやいや、
ぜんっぜん愛しくないアニーの話


アニーって言うのはね

アニサキス(寄生虫)のこと
あたしが 勝手にそう呼んでるにひひ

仕事がら胃カメラの介助について

「昨日、生物食べて 胃痛のある人が緊カメ(緊急胃カメラ)だって アニサキスじゃないかって」

こんな会話を聞くたびに
アニサキスを 見てみたいと思ってた

以前の話  
胃カメラ担当の日
「アニサキスにあたったかもしれない人
   が来るよ」

声をかけられ

ついに アニーとご対面か!
内心 喜んだ  音譜


そして
胃カメラ スタート
カメラがスーっと食道を通り
胃に到達すると
  「いたいた!」とT医師

画面には 実物より大きく映し出され

何やら胃壁から うにょうにょとしている
白い物体を発見  細いしらすのようだが
気持ち悪い~~


私   「ヒィェ~  これが アニサキス  
これって 胃粘膜に頭を突っ込んでるんですか?」

T医師   「そうそう
  粘膜までは入れるけど その後ろの筋層に     は固くて入れないんだよ」

そして さらに

T医師   「ヒィェ ~って言うけど びっくりしたのはアニサキスの方だよ
せっかく安全な場所にいたのに いきなり人の胃の中に入れられて
身体が溶けちゃうから 必死で逃げてるんだよ」

そうなんだ~ あせる
アニーの 立場まで 語ってくれた
T医師 ありがとう 合格

アニー  必死にうにょうにょ
逃げる 逃げる  
逃げ場など無いのに( ̄∇ ̄+)

アニーを除去するべく 鉗子挿入
うにょうにょ アニーをキャッチ
そのまま   外へ

とりあえず 容器の中へ
アニーをドボン

アニー  気持ち悪いよ得意げ

「せんせい、これ(アニサキス)どうしますか?」と もう一人のスタッフ

T医師「ぼく そんなのいらない」
 
アニー  ゴミ箱へ
さようなら

初めての体験  刺激的な日

これが 愛しのアニーと初対面した時の
お話です  


こじつけ ですが

愛する人の寄生虫になってもいい!

言ってみた(^-^)