起業の基盤構築の専門家
西間木 裕見です。
このお料理を初めて知ったのは
今から30年以上前だと思います。
母が有楽町のレストランで食べたのが
とても美味しかったので
私にも食べさせたいと
連れて行ってくれたのでした。
初めて食べる
冷たいポタージュスープ。
真っ白くてとろりとして
キリッと冷たい。
あまりに美味しくて
もっともっと食べたくなります。
だったら
家で作ればいいんだ！
って思いつきました。
と同時に
パンっと頭の中で
何かがはじけました。
ビシソワーズって文字
見たことがある！
当時から料理が好きだった私の愛読書は
千趣会で取っていた
「COOK料理全集」でした。
肉、魚、野菜、スープ、お菓子、おもてなし料理など
全12巻のお料理の本を
その時の気分で肉、お菓子と
ページをめくっては
これはどんな味なんだろう？って
空想していたんです。
その中に
「ビシソワーズ」がありました。
さっそく家に帰って
スープの巻を引っ張り出したら
ちゃ～んと載っていました。
そしてお休みの日に
さっそく挑戦したのでした。
当時はミキサーもなくて
じゃがいもをスープで煮て
それを裏ごすという
なんとも手間のかかる作り方をしていました。
手間がかかった分
美味しく感じられたのは言うまでもありません。
ビシソワーズは
バターで炒めたじゃがいもをスープで煮て
漉し器で裏ごしして
牛乳と生クリームでのばして
味を調えます。
冷蔵庫でしっかり冷やすと
バターの脂肪分が
固まって浮いてくるので
それを濾して出来上がります。
全部の工程を経ると
4時間くらいかかってしまうんです。
ですから
ビシソワーズ作りは
年に1度の
夏の一大イベントになっていて
暑くなってくると母は
「いつビシソワーズ作るの？」
って聞いてくるくらい。
それでも母は
「あんたのビシソワーズも美味しいけど
ブリアンのには負けるわね」
って言うんです。
まぁ、本場のシェフの作ったスープに
勝てるはずもないので
しょうがないよね
くらいにしか思っていませんでした。
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