こんばんは、ミミムーです
ショパンコンクール 二次予選の結果を
先に載せてしまったので、順番が前後しましたが、
京増修史さんの演奏の感想を・・・
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
ワルツ第2番 変イ長調 Op.34-1
ノクターン 変ニ長調 Op.27-2
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
まず、最初の舟歌・・・
とても滑らかで、優しげで、上質なベルベットを想像させる音色。
流れがとても自然で、揺れ動く水面と、その上を滑るように進む
船が眼に浮かぶようです。
そして終盤のコーダは、華やかに、まさに
ショパンの「幸せ」への憧れが描かれているように感じました。
ワルツ2番!華麗で正確なテクニック、輝く音色・・・
とても清々しく楽しいワルツでした。
ノクターンは、絹のように柔らかな音色から始まりました。
どこかしら、内省的で、過去を振り返り懐かしむような
そんなニュアンスのある表現。大変に美しいノクターンでした。
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズは、
大変に上品でゴージャス
私が「こうあってほしい」と思う華麗なる大ポロネーズがそこにあって、
こんな演奏が聴きたかった・・・と嬉しくなってしまいました。
京増さん、惜しくも三次には進めなかったですが、
本当に魅力的でした
あらためて、ぜひ、生でその演奏を聴いてみたいです
帰国したら凱旋リサイタルがあるかな?是非ともお伺いしたいと思います。
そして、まさかの、牛田さん三次進めず・・・について。
牛田さんご自身がツイッターでメッセージを出しておられて、
「なかなかホールの音響をつかめずダイナミクスの調整や音色の調整が狂ってしまった」とのこと。そして、
「このコンクールで審査をしてくださっている先生方は、音楽家として心から尊敬する存在で、演奏を聴いていただけたことをとても光栄に思っております。今回の判断を心から支持しています。」
「今後より成長して、また皆さまに聴いていただけるよう精進したいと思います。また再び皆さまと偉大な作曲家の音楽を共有できる日を楽しみにしています。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。」
とのメッセージを掲載されました。
ご自身、残念だったり悔しかったり、様々な思いがあったと考えますが、
その中でこのように自らを振り返り、謙虚に結果を受け止め
前進していこうとする姿に、感動せざるを得ません。
この経験もまた糧にして、さらに進化した
ピアニスト 牛田智大さんのお姿を拝見するのが、また楽しみです
さて、そして明日から楽しみな三次予選
10/14(木)昼の部
20:20 進藤実優
4つのマズルカ Op.17
マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
10/14(木)夜の部
24:00(翌0:00) 反田恭平
3つのマズルカ Op.56
ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」
聖歌「神よ、ポーランドをお守りください」変ホ長調(ショパンによるハーモニゼーション、遺作)
25:00(翌1:00) 角野隼斗
4つのマズルカ Op.24
ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」
ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
10/15(金)昼の部
20:20 古海行子
ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
3つのマズルカ Op.59
序奏とロンド 変ホ長調 Op.16
10/16(土)昼の部
19:20 小林愛実
4つのマズルカ Op.30
24の前奏曲 Op.28
プログラムも長くなりますし、聴き応えありそうでとても楽しみですね
どうか、ピアニストの皆様が、ご自身のお力を発揮できますように・・・