エキサイト前社長のニュースを見て思うことがある。


>エキサイト前社長、退任決まり男泣き
>2008年06月27日15時44分
> エキサイト前社長の山村幸広氏は2008年6月25日のブログで、
>同日開かれた株主総会で社長退任が正式に決まったことに触れ、
>「総会が終わってから一人でトイレに駆け込み泣いた」
>と明かした。
>涙の理由について山村氏は
>「なんの涙なんだろう。
> うれし涙。かなし涙。くやし涙。わからない」としている。
>山村氏は約10年にわたってエキサイトに勤務。
>ジャスダック上場を実現するなど高い経営手腕で知られていた。
> 6月26日のブログでは、
>「今、とても清々しい気持ちだ。解放感とはこの事だろうか」
>「でもあんなに泣けるほどの自分の10年間をほめてやりたい」
>と述べている。


事業の寿命は20年と聞いたことがある。
前半の10年で成長していって
事業開始から10年後にピークを迎え
後半の10年で衰退していくらしい。


たとえば、携帯電話。
NTTドコモの設立は1991年8月である。
株価は設立から9年後の2000年2月にピークを迎えている。
ちょうどITバブルの頃ですね。
株価は事業のピークを先に織り込んだのだと思う。
実質的なピークは設立から10年後の2001年頃だと思う。
それから約7年、最近ではAuに抜かれたり
ソフトバンクが参入して苦境に立たされることが多い。
これは携帯電話が事業としての旨みがなくなったのだと思う。
最初の10年は誰が参入しても儲かったが
あとの10年は誰が参入しても厳しいと思う。
最近ではソフトバンクが躍進しているが
あの低料金・無料設定で儲かっているのかと思う。
実情はかなり厳しいと思う。


あと、アダルトビデオメーカーのソフトオンデマンド。
高橋がなりが設立したのが1995年。
高橋がなりが辞めたのが2005年。
ちょうど10年である。
その高橋がなりは「農業がやりたい」と
2006年に農業の会社を設立している。
それで今の穀物価格高騰・食糧危機である。
これを先見の明と言わずして何と言おうか。


先のエキサイト社長はエキサイトの
成長・ピーク・衰退を見守った10年だと思う。
ジャスダックに上場した2004年11月が
エキサイトのピークだったと思う。
Yahoo!Japanの設立は1996年1月である。
ポータルサイトのピークを
Yahoo!Japanの設立10年後の2006年1月とみなすと
ポータルサイトのピークは過ぎ去ったことになる。
ちょうどマザーズ指数が最高値をつけたときですね。


企業というのはたくさんの新規事業・新技術を試して
儲かる新規事業・新技術の最初の10年に
乗らないといけないと思う。
今、世界一のトヨタもガソリン車ばかり
作り続けたら駄目だということです。
ハイブリッドカー・電気自動車・燃料電池車など
たくさんの新規事業・新技術にチャレンジして
儲かる最初の10年に乗らないといけないと思う。


自分はもし今の会社を首になったら事業を起こすつもりだ。
再就職するにしても年齢が高いし資格もないから。
そのときのためにここに記す。