緊急事態宣言に対する考察
諸外国からは日本のコロナに対する対策、対応を「日本スタイル、日本型」
とよばれている。
欧米諸国ではロックダウン。韓国などではプライバシーを無視したやり方で対策を行った。
さて日本はどうだろう?
外出自粛が叫ばれ始めた4/7、首都圏の数都県に対して緊急事態宣言が出された。
その数日後宣言は全国に展開された。
しかしそれは罰則がなく、国民に対する「お願い」という形だった。
なぜ、そんな簡単な対応でコロナが収束へ向かいつつあるのか?それが諸外国には不思議でならないらしい。
ふと思っていたことがある。
何故そこまで外出自粛を叫ぶのか。
県を跨いだ外出に対して知事は各々「来ないで」と声高に叫んでいた。
もちろん、人との接触を避けることが感染リスクを下げることになるのは当然なのだが、緊急事態宣言、外出自粛、県外への移動の自粛、これらの狙いは実は他にあったんではないか?
4/7の時点で、考えてみるとコンビニやスーパーにはまだビニール対策がされていなかったし、アルコール消毒も所々にある程度だった。パチンコ屋や呑み屋も普通に営業していたし、そういう所に行くことのリスクもまだあまり浸透していなかった。
昨今はどうだろう。
ビニールはほぼ全てのコンビニで対策され、人と面する作業が必要な場合も同様になっている。
人を招き入れている場所では入口での体温チェックやアルコール消毒が自主的に行われ、ソーシャルディスタンスを守るために入場制限を設けているところも少なくない。
日本の国民性として、右へならえが好きで、村八分を嫌う、自粛警察が跋扈し、県外へ出ることが今では悪いことのように感じる。
では外出自粛は実は必要なかったのか?
それもまた違う。
外出自粛を声高に叫ぶことにより、さらに恐怖感を煽り、外出しなければならない場合が生じた時、さらに防疫に徹するようになる。
GWの外出自粛ももちろん感染を減らしたがむしろ店舗や人が集まりそうな場所、人がお金を使う場所が、防疫体制を確立し、うつさない、うつらないが徹底されたから感染が減ったのではなかろうか?
この時期に来て緊急事態宣言を解除の方向へ向かうのは、その体制が国民一人一人に周知され、爆発感染の可能性がかなり抑えられたからではなかろうか?
一部の馬鹿どもが防疫を無視し感染を広げたとしてもそれは本当に一部であり、その周りの防疫がしっかりなされている限りさらに広がる恐れはない。
緊急事態宣言の遅さも累計感染数に対する国民の考えの甘さを考慮した上で最も効果的なタイミンクで発動しようとしたのではなかろうか。
実際に無作為抗体検査では3~7%が抗体陽性者と言われているこれを乱暴に国民の数に掛けるとおよそ450万人から1000万人近くになる。
それだけの人数が知らないうちに感染し、完治している。もちろんその間に他者へ感染させていてもおかしくはない。何もしなかった場合確実に感染爆発が起きていただろう。
緊急事態宣言の真の目的はウィルスに対する恐怖感を煽ることにより、国民全員に防疫に対する徹底さを促し、それにより感染を収束へ向かわせる、という事だったのかもしれない。
そう考えるのはおかしいだろうか?
