30年眠っていたヨタハチレーシングを去年復活させて
そのデビュー戦が去年のモテギの12時間耐久でした。
その後 筑波スプリント2戦 モテギの3時間と6時間耐久 鈴鹿など
沢山のレースに参戦したので春から預かって各部点検、OH、仕様変更を施し
今年の12時間耐久に挑戦してきました。
ピットには身内チームのアルファ147とザウルスもいます。
そしてライバルのシトロエン2CVも同じピットです。
エンジンはヨタと同じ空冷2気筒水平対向で駆動方式はFFとなります。
ショックアブソーバーを特注にて製作されておりました。
排気量は650ccらしく、さすがに970ccのヨタの方が圧倒的に速いですが
コーナーは油断したら負けそうな感じでした。
この2CV長年参戦してるので12時間耐久レースの名物になっています。
エンジンもミッションも全て新しくなっています。
去年1年で距離でいくと2000kmくらいですが、限界の970ccをレーシングスピードで走らせると
負荷は想像以上のようで、要交換部品が多すぎて予算も時間も無理があるので
今後は耐久性を上げる対策を早急に考える必要があります。
エントリーは57台だったかな。遅い車は後ろからスタートなので51番グリッドです。
1時間経過、給油をするチームが増えてピットが慌ただしくなります。
約4時間経過、リフレッシュされたヨタハチは快調に走ります!
オイル処理のためSCが入っています。
やっぱりきました、ドシャ降りの雨
ここから、長い長いSCランが続きます。
運悪くオーナーのTさんはオイル処理の時も豪雨の時もSCが入り担当の3時間のうち2時間はSCで
せっかくの1大イベントなのでストレスが溜まってしまったんじゃないでしょうか。。
ヨタの前にいるザウルスは屋根がありませんが、あの豪雨だとレーシングスーツとか大変なことになってるでしょうね。。
残り2時間は雨もあがり路面も乾き、自分が担当した3時間は全てドライで堪能できました!
夜のシーンは耐久レースの醍醐味で雰囲気あって良いですよ!
ゴール! 12時間耐久ノートラブルで完走!
仕様変更したところが良い効果を発揮して収穫のあるレースでした。
合計2時間くらいSCだったので目標の周回数は達成できませんでしたが
それが実現できるだけのペースで走れていたので来年に期待します。
197周走ってクラス2位 総合順位は確認するの忘れてました。
凄過ぎてなんかよく分からないスーパーカーやインタープロトの純レーシングカーも走るレースなので
走ってて面白いですよ。
そのうちKPも復活させて走らせたいなぁ。。
新作のオイルポンプカバーの実戦テストもやりました。
このヨタ、オイルパンが2段重ねで6リットル入るんですが
潤滑終わりの上段の油温が115℃から125℃くらいで
下段から吸い込まれた潤滑される油温は60℃でした。
自分が設計した部品の効果はあったので概ね満足ですが
来年は高温側をいかに下げるかが課題です。
上がった油温を下げるのではなく、そもそも上げない対策を何通りか試してみようと思います。