毎回忘れた頃に・・・ いや完全に記憶からなくなった頃に
更新されるグリフォンネタです。
前回の記事覚えてますか?
ヒントは『なんじゃこりゃ』と『へドラ』です。
では早速、答えを

あぁぁ~ これあったなぁ! っていう感じですか?
こいつを見なかったことには出来ないので、どうにかします。
完全に見た目まで純正状態に修復する必要もないので
本来のブラケットが脱着できる構造とボルト穴の復元と危険な溶接をやり直すこと、
この3点を重視して進めていきました。

団子溶接を切り取りアッパーアームブラケットを分離します。
比較的簡単に外せたので危険な状態だったことがわかります。
そもそもなぜ こんなことになってるのか真実は分かりませんが
現状から推測すると
ブラケットを固定する3本のボルト穴がナメてしまい、充分な締め付けトルクが得られない為
溶接で補強したと思われます。 ただ、それだけなら良かったのですが
フレーム側を切り取ってネジ部が正常な別のフレームのを移植しようと試みたが
切ってる途中で諦めて、切った部分を溶接で補強?した。というような気がします。
いろんな人の手が加わった車はいろんなことになってるので、
それを順番に自分好みに仕上げていく過程は面白いし
自分色に染めていけばいくほど、愛着も沸くものです。
次は本体側を切り取ります。
鉄板が厚いのと溶接の硬い肉やサンダーが上手い具合に入らないので悪戦苦闘したが
どうにか切り取れました。

位置が再現できるようボルト穴を一個残しておきます。
ここから、さらに綺麗に削り落としていきます。
鉄粉まみれになりながら、根気の勝負です。
こういう仕事をすればするほど、お風呂が錆びていきます。

新しい板がデコボコしないよう平らに仕上げていきます。 大変です。。
反対側で型紙をつくり、フレームにはめ込めばボルト位置が再現できる板を作ります。

時間かかります。。

フレームにあわせて板をプレスで曲げていきます。

なんとかなった! これで安心して走ることができます!
ついでにアッパーアームブラケットを調整式に作り変えてみました。

ホンダS特有のストローク不足を解消するためにショックの取り付け位置を変更したものを
2種類作ってみました。
それとフレームの取り付け面から、アッパーアームのブッシュセンターまでの距離も
変更して、シムにてキャンバー調整ができるようにしました。

シムは作りすぎたかな・・ 欲しい人いたら連絡下さい。
フレームには要修理箇所がいくつかあったので塗装前に手直ししておきます。

なぜか切り取られていたので補強材を溶接しておきました。
次はフレームの塗装工程ですが、その下準備の
泥と小錆びと塗装剥離でほぼ1週間つかったような気がします。
次回はそのあたりの内容を紹介します!