アメリカで子育てをする上で、
「補習校に行くべき?」
「補習校に行かないのはアリ?」
と、悩むご家庭は多いと思います。
子供が大きくなるにつれ、
「補習校に行きたくない。」
「もう辞めたい。」
と、言うこともあるかもしれません。
補習校とは?
補習校とは、平日(月~金)は、
現地校に通う子供に対し、
日本政府が定める教育課程に沿った
授業を日本語で行なう教育施設。
土曜日丸一日で行なうことが多い。
将来、日本の小学校や中学校に戻ったとき
授業に適応できる学力の養成が目的。
わが家の息子たちも、
補習校に通っています。
補習校に通うメリット
まずは、補習校に通うメリットから。
① 日本人の友達ができる
私自身、帰国子女なので、
補習校に通えて、
本当によかったと思っています。
平日はオールイングリッシュ。
目一杯日本語が喋れる補習校は、
心の拠り所でした。
昔は、マンガやCDの貸し借り、
お手紙交換などもしてましたよ。
ここで知り合った友達とは、
今でも深い付き合いをしています。
② 日本の文化について学べる
現在は、コロナで様々なイベントが休止。
本来は、運動会や餅つき大会など、
日本っぽい学校行事を開催しているようです。
塾や通信教育では、
こういった経験はできないので、
大きなメリットの一つと言えます。
③ 自信に繋がる
平日、現地校で英語ができず、
つまずく子供たち。
英語ができない=勉強ができない
と言う状況に陥ってしまうかもしれません。
渡米当時、小4だった長男くん。
英語だと上手く表現できないときも、
日本語なら言いたいことが
スムーズに発表できて、
気持ちも楽になったように思えました。
本人の自信にも繋がりました。
補習校に通うデメリット
補習校に通うデメリットもあります。
① 学校のレベルに開きがある
日本語レベルは学校によってマチマチ。
わが家の息子たちが通う補習校は、
かなり緩い部類に入ります。
永住組が多いので、仕方ありませんが、
休み時間も英語で話している子も多い。
あくまでも、日本の学校に
「ついていけるレベル」です。
日本での受験を視野に入れている場合
補習校だけの勉強だけでは、
到底足りません。
土曜日だけで補えない分、
親のサポートも必要です。
日本にいるときに、
参考書も買っておき、役立っています。
▼ このシリーズ分かりやすい。
わが家は理科と社会を使ってます。
分厚い本は、渡航後に海外発送すると
送料が高くなるので、
船便などに入れておくと良いですよ。
② PTA役員になると大変
これも学校に寄りますが、
アメリカなのに、ガッツリ日本のPTA形式です。
立候補者がいない場合、
クジ引きで強制的に役員が決まります。
何等かの理由で、できないときは、
自分で代わりを見つける必要があります。
(学年末に役員決めがあります。)
子供の負担を考える人は多いが、
正直、親の負担の方が大きい。
渡米直後でも、免除されないので、
当たってしまったら、
慣れないアメリカ生活の中、
役員の仕事をやらなくてはいけません。
③ 土曜日が一日潰れる
年齢が上がるにつれ、
スポーツをやる子が増えるます。
チームスポーツは週末に
試合が開催されることが多く、
土曜日に補習校があると参加が難しい。
実際に、スポーツを理由に、
補習校を辞める子もいます。
補習校は必要か?
日本語補習校は、日本人と日本語で、
日本の教育や文化が
学べる貴重な環境です![]()
一方、子供の負担に加え、
親の負担がとても大きいことも
覚悟しなくてはいけません。
宿題のサポート、送り迎え、PTAなど、
親のやる気がないと、成り立ちません。
もし、慣れないアメリカ生活、
親に余裕がなければ、
通学の必要がない通信教育でもOKだと思います。
今は、安価で質の高い映像授業も多いし、
個別家庭教師や通信教育の方が
受験サポートも手厚いですし。
ただし、いつか日本に帰国する駐在員は、
現地校のみ(英語のみ)に絞るのは危険です。
何かしら、日本語教育は続けてください。
帰国子女を持つ親として、
帰国子女の先輩としてのお願いです。
日本人なのに、日本語ができない。
それは、子供にとって本当に酷です。
今の時代、選択肢は一つだけではありません。
ぜひ、あなたの家庭に合った方法で
日本語を保持する方法を考えてみてくださいね。
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