2024年9冊目

4月18日

『盲目的な恋と友情』 辻村深月

やっぱり面白い、辻村深月さん。
帯に書いてあった、どんでん返しどころではない!パワフルちゃぶ台返し!って。
それに引っ張られすぎて期待が大、特大になってしまっているからちょっと物足りなかった。
けど、面白かったー。


あらすじ

タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花(いちのせらんか)は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近(しげみほしちか)が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵(るりえ)の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が――。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。














以下、ネタバレあり













前半は恋、後半は友情。
目線が違くて同じ時期を書いてある。
“盲目的な”は恋にかかってるのかと思ったら、友情もそうだった。

前半の恋、は蘭花の恋。
なんかこの盲目的になる気持ちもわからなくはない。というかわかるー!!!
でも最後の方はみんなに反対されるけど、別れることはできない。それもわかるーととても共感。
最後に恋のお相手は死んでしまうのだけど。
ここはやっぱりミステリー的な感じ?
後半は瑠利絵と蘭花の友情。
前半の蘭花の恋の話と時系列は同じで物語は進む。
なので時折前半のそのページ読んで比べて見たりしてそれもまた楽しめた。
瑠利絵の蘭花に対する思いもわかるーって共感。時折つく嘘。でも自分の中で嘘も本当になってるんだよね。なんか複雑な気持ちで読んでしまった。
最後はね、えーって思いつつもやっぱりそうなの?うん、そうだよねーとも思った。
帯に期待過ぎたから、それほどどんでん返しとは思えなかったけど、でも面白かったー!