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ネタ元は『TOKIO×_20180314』と『VS_20180315』のあのエピですww
 

Side:ムロ

 


 はいは~い♪
 キレイなお姉さま方。
 MJの大親友、ムロ君だよ。
 ドラマやバラエティや映画にもひっぱりだこの今旬真っ盛りなムロ君だよ。

 

 そんな人気者のムロ君、今日はなんと、嵐のコンサート直前の楽屋におじゃましてます。

 

 いや、違うよ!
 コネをつかって無理やりお邪魔してるんじゃないから。
 むしろ僕は本番前の気持ちを高めている嵐君たちを邪魔しちゃまずいからって、謙虚さを前面に出して魅惑的な申し出を断ったのに、MJがどーしても来いってしつこく何度も誘うから、その熱意に根負けして招待を受けてあげたんだから。


 いや~、ほんっと人気者はつらいね♪

 

 

 

 

 

 


 カシャッ、カシャッ
 コトッ、コトッ……

 


ム「で、思うんだけど、僕をいつもあんな情熱的に誘う潤はなぜ毎回いないの」
N「なぜって、Jのこの時間はルーティーンのストレッチしてる時間じゃん」
ム「はあ!?ウソでしょ、ありえなくない!?」
N「あははは」
S「はははは」

 

 

 ニノから笑われるのには免疫があるが、遠くの方で見てる櫻井くんにまで大笑いされてしまった。

 

 なんたる屈辱。

 潤!
 親友であるこの僕を弄ぶなんて!
 見損なってやるからな。
 もう親友なんて言ってやんないからな。
 後悔したって遅いんだからな。

 

 

 


 カシャッ、カシャッ
 コトッ、コトッ……

 

 

ム「ところで相葉君。ビールを何本もおもてなししてくれるのは非常に嬉しいが、君たちのライブ前には飲めないから……」
A「うん!はい、どーぞ♪」
ム「えっ?あ、ああ、ありがとう」
N「あははははっ」
S「はははははっ」

 

 

 ノーサンキューだと言っているのに、ニコニコ笑顔のままさらに積み上げられていく缶ビール。
 相葉君はあれかな?人の話をきかないのかな?

 

 あ、そっか。
 僕に断られても貢物をやめないのは、この僕に好いてほしいからなんだ。
 なんだ、相葉君。
 君はとてもわかりやすい奴だったんだな♪

 

 だが、悪いね。
 僕は人気者だから、ひとりの人のものになるわけにはいかないんだ。
 仕方ない、せめて君からの好意(缶ビール)はいくらでも受け取ろうじゃないか。

 

 

 

 

 コトッ、コトッ……

 

 更に高く積み上げられる缶ビールを許容したら、楽しそうに笑っていた櫻井君が体を震わせながら僕を優しい目で見つめていた。

 

 なんてことだ。
 櫻井君、君も僕のことが。

 だが、悪いね…(以下同文)。

 

 

 

 コトッ、コトッ……

 

 

 相葉君と櫻井君の思いを受け止めていたら、缶ビールの壁(by相葉君)が目の前に座っているニノの姿を隠し始めていた。

 

 いかんいかん。
 今日はニノに絶対に言ってやろうと思ってたことがあるんだ!
 まだ微かに見えていたニノに話しかける。

 

 

 

ム「ところでニノ。家に呼んでおきながら僕をほっといてゲームするのはそろそろやめないか」
N「ムロくんが勝手に来てるだけじゃん。あの二宮の家に入れてあげてるだけ有難いと思ってくれなきゃ」
ム「”あの二宮”とか自分で言う?」
N「あはははっ」
S「……!?」

 

 

 カシャッ!カシャッ!

 


 このツンデレクイーンめ!
 ほんとは僕のことが好きなくせにわざとそっけないふりして僕の気をひこうって魂胆。

 


 カシャッ!カシャッ!

 


 まったく、絶対に性格がひん曲がってる。
 今日こそはガツンと言ってやらねば!

 


 カシャカシャカシャッ!

 

 

 ……って、さっきからずーっと写真を撮られている。
 ニノの隣にいる大野君に。

 

 

 カシャッ!カシャッ!

 

 

 しかもずーっと僕を見たまま、視線を外そうともせずに無心で写真を撮りまくる。

 

 そっか、そっか。
 大野君ってば、僕に興味なさそうな顔して、ほんとは僕のことが大好きなんだ♪
 いや~、ほんと、人気者つらいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 熱心にライブ前の楽屋に誘う潤。
 必死で貢物をする相葉君。
 その視線がすべてを物語る櫻井君。
 素直に好意を伝えられないツンデレなニノ。
 どの瞬間の僕も切り取りたい大野君。

 

 

 嵐はほんと、みーんな僕のことが大好きだな。

 


 ああ!
 人気者って、怖いくらいに罪♪

 

 

 

 

 

 

 

 


 本番直前、移動中――。

 

 

 

S「いや~ムロさんってすげぇな」
M「ん?なんかあった?」
A「あったあった♪超ポジティブ」
M「ああ、ムロさんらしいな」
S「それにあの大野さんのあからさまな威嚇に、まったく気づいてねえ」
A「あれ、超おもろかったね」
S「いや、こえーだろ。大野さん、超怒ってたし。つか、ムロさんをずーっと撮ってたのも、ニノになんかしたら決定的な証拠をとってやるって気満々で、ホラーだよ」
M「そうみたいだな、見ろよ、いつもべったりだけど、今日は大野さんがっちりとニノの腰ホールドしながら歩いてる」
A「あは♪リーダー、ジェラって炎上中」
S「いや、意味違うから」
A「けど、ニノも相変わらずだね。いくらゲーム好きでも、人を呼んでおきながらゲームって」
S「……え~と、相葉君?それ、本気で言ってる?」
A「ん?なんで?」
M「はあー、ニノの一人でのゲーム開始は『帰れ』っていう合図だろ」
S「そうそう、大野さんがしびれを切らしたってこと」
A「え?リーダー、ニノん家にいたってこと?」
M「もしくは監視カメラ使ってってとこだろ」
S「だな。今はスマホで何でもできちゃうから、遠隔に監視も可能ってね」
M「もう慣れたけど、俺たちも気を付けないとな」
S「だな。じゃないともたねぇ」

 

 

 

 

 大野智の嫉妬は超弩級。

 

 

Fin