※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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この番外編1は、付き合ってすぐの頃のおはなしです。
Side:N
ボロボロになったオレにリーダーが「付き合おう」って言ってくれて一夜が明けた。
眠れなくて、オレが泊まった病院の特別室から、明けゆく空をずっと眺めていた。
この夜明けは、きっと一生忘れない。
主治医の先生は外来診療が始まるずいぶん前に来てくれた。
病室で病状説明を受け、オレは現実を受け入れた。
病室で病状説明を受け、オレは現実を受け入れた。
病衣から普段着に着替え、昨夜のリーダーとの約束どおりに病室でおとなしく待つ。
しばらくしたら、マネージャーをつれてリーダーがやってきた。
リーダーはドアを開けるなり駆け寄ってきて、ソファに座っていたオレの顔を上向かせた。
O「昨日は、よく眠れたか?」
N「ん、眠った」
O「……そうか」
両手で包んでいるオレの顔を真上から見下ろしながら、目の下にできているクマをやさしく撫でる。
明らかに嘘だとわかるだろうに、なんにも言わない。
明らかに嘘だとわかるだろうに、なんにも言わない。
視界の端に見えたマネージャーは、後ろを向いて見ないようにしてくれている。
ひとしきり撫でて満足したらしいリーダーが手を離した。
O「じゃ、帰ろう」
N「うん」
N「うん」
横に置いていた荷物を持とうとしたら、先に取られた。
代わりに手を差し出される。
代わりに手を差し出される。
どうしたらいいのかわからずに戸惑っていたら、強引に繋がれた。
N「リ、リーダー……」
O「いいから」
O「いいから」
優しく、でも強い目で見つめられ、それ以上は何も言えなかった。
マネージャーが先に出て、中にいるオレたちに合図をくれた。
その後、誰にも見つからないようにスタッフ専用通路を使わせてもらった。
マネージャーに自宅まで送ってもらい、リーダーと一緒に降りた。
「早く、早く」と急かされ、初めてリーダーを自宅にあげた。
その日から、リーダーは毎日オレの顔を見に来てくれるようになった。
どんなに仕事が忙しくても、必ずオレの家に寄って、日付が変わる前に帰っていく。
そんな日々が続き、一ヶ月ほどしてようやく痣がメイクで隠れるくらいまでになった。
リーダーにも確認してもらい、やっと仕事に復帰できることになった。
事務所の偉い人と一緒に関係各所にお詫びにまわって、オレの生活は日常に戻った。
事情を知らない相葉さんと潤くんは、なんにも聞かないでオレに「おかえり」って言ってくれた。
その優しさを感じて、療養期間中にリーダーの元カノと会って決意したことを再度こころに深く刻んだ。