※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:O

 


O「カズっ!起きろ!こんなトコで寝んじゃねえ!」

 

 

トイレに入って蹲っているカズを見つけて肝が冷えた。
即座に駆け寄り抱き起すと、規則正しい寝息が聞こえてきた。

 

ひとまずは安堵だ。

 

「おどかすなよ」と思いながら、水に濡れて額に張り付いていたカズの前髪を優しくかきあげる――。

 

 

 


ついさっき、メンバー全員が強制参加させられた飲みの席で、少し目を離したスキにカズの姿が無くなっていた。

 

かなり焦った。

 

いつもよりピッチが早そうだったから、『もしかして』と思い、真っ先にトイレに来て正解だ。

何故かビショビショに濡れているシャツからは、カズの乳首が透けていた。

 

 

O「頼むから危機感を持ってくれよ。おれ以外の奴だったらオマエ襲われてるとこなんだぞ」

 

 

意識の無いカズに言っても無駄だよな。
酒がぬけた後で、これだけは絶対に説教しなければならない。
なんせカズの貞操にかかわることだからな。

 

 


このままにしておくわけにはいかず、気は進まないが力を加減してカズの頬を叩く。

 

ペチペチ

 

 

O「カズ、起きろ」
N「……」
O「起きないと……襲っちまうぞ」
N「……いい、よ」
O「え?」

 

 

聞こえてねえだろうと思って、本音を言ってみれば了承された。

一瞬、全部ふっとんだ。

 

聞き間違いか?

 

 


N「……襲って、くれないの?」

 

 

少しずつ開いていく瞳と上気した頬、見慣れているはずの口元がなんとも言えずエロイ。
カズの人差し指が、ゆっくりと近付いてきた。
おれの唇の端から端までをなぞる。

そして己の指を見たあと、妖艶に笑っておれを見つめながら、自身の指に舌を這わせた。

 

ゾクンッ!

 

カズは、間違いなく酔っている。
この状況をわかっているのかでさえ怪しい。

 

だけどおれのタガはあっけなくはずれた――。