※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:S
コンサートの打ち合わせ中、智君が急に大宮SKをやりたいと言い出した。
O「カズと一緒にやりたいんだ!」
普段あんまり発言しない人だけに叶えてやりたいんだが、全体のバランス的に厳しい気がする。
横にいるコンサート番長を見ると、同じことを考えているらしく腕を組んで思案している。
横にいるコンサート番長を見ると、同じことを考えているらしく腕を組んで思案している。
S「ニノは?どう思う?」
ゲームをしながら聞いていたニノは、画面から顔を上げ智君の方を向いた。
N「リーダーがやりたいんならやらせてあげたいけど、翔さんも潤くんも厳しいと思ってんでしょ?」
M「……そうだ」
S「同じく」
M「……そうだ」
S「同じく」
智君の眉毛が下がった。
そんな智君の太腿を、ニノが優しく撫でた。
そんな智君の太腿を、ニノが優しく撫でた。
N「じゃあさ、こういうのはどう?オレたち2人だけ異質になるのがマズいんだったら、ソッチ3人でユニット組めば?」
ニノの意外な提案に、すかさず相葉君が反応した。
A「それイイ!ちょーイイ!はいはいはい、おれやりたい!!」
M「……面白いかもな」
M「……面白いかもな」
智君を見れば、自分の太腿を撫でているニノの手を両手で握りながら嬉しそうにしている。
できない理由を探すのではなく、どうやったらできるかを導き出そうとするニノはスゴイ。
できない理由を探すのではなく、どうやったらできるかを導き出そうとするニノはスゴイ。
俺たちは早速、新ユニットについて打ち合わせを始めた――。
S「かわいい2人の要素が消えんだから、カッコいい兄さん系じゃね?」
A「それいいね!!賛成」
M「じゃあ、衣装は黒系だよな」
どうやら、方向性はすぐに決まりそうだ。
M「ユニット名、どうします?」
A「なにがいいんだろう?」
S「う~ん、どうすっかな?」
A「なにがいいんだろう?」
S「う~ん、どうすっかな?」
ゲームをやめたニノが俺ら3人を眺めた。
N「"ヘタレ"と"ばか"と"天然"で、『ヘば天』」
S「ざっけんなよっ!」
M「なんで俺が天然なんだよっ!」
A「それこそバカっぽいよ」
S「ざっけんなよっ!」
M「なんで俺が天然なんだよっ!」
A「それこそバカっぽいよ」
カッコいい要素が台無しじゃないか!!
あっ、ニノの顔が悪戯を思いついた子供みたいになった。
あっ、ニノの顔が悪戯を思いついた子供みたいになった。
N「わっがままだね。じゃあ、"S"と"A"と"M"で『SAM』」
S「それ人名じゃん」
M「却下!」
A「おれ、意外と好きだけどな……」
俺と松潤は相葉君の呟きを無視する。
ニノの目がキラッと光った。
ニノの目がキラッと光った。
N「あーもう、じゃあこれでどうだ!2つの要素を組み合わせて『SMバカ』」
!!!
S「オマエは馬鹿かーっ!ヤバい奴らって言ってるようなもんだろ!」
M「遊ぶのも大概にしろっっ!!」
A「どんな顔してユニット名言うんだよ!!」
M「遊ぶのも大概にしろっっ!!」
A「どんな顔してユニット名言うんだよ!!」
俺達は烈火のごとく怒った。
ニノは反応がわかってたみたいで、しれっとしている。
ニノは反応がわかってたみたいで、しれっとしている。
ただ1名、予想だにしない反応をした。
O「……SMバカ」
智君がぼそっと呟いて、へらっと笑った。
O「翔くんがムチで、相葉ちゃんがロウソクで、松潤が……」
S「あーもうっ!言わなくていいからっっ!!」
S「あーもうっ!言わなくていいからっっ!!」
最後まで言わせずに遮った。
俺たち3人ともちょっと想像してしまって、ひいてる。
ニノでさえ、遠い目で智君を見ている。
俺たち3人ともちょっと想像してしまって、ひいてる。
ニノでさえ、遠い目で智君を見ている。
せっかく立ち上がろうとしていたユニットは、そのまま闇に葬られた。
もちろん、大宮SKの話も無しだ。
――まさか、ユニット名で頓挫したなんて誰も思うまい。
Fin