※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Side:S
S「最近、智君へのツッコミが大人しいんじゃない?」
N「そうかな?」
久々にニノとの2人での仕事だった。
コイツは頭の回転が早いから、会話をしていて苦に思うことがない。
ただ、俺でさえ何を考えているかわからない時がある。
ただ、俺でさえ何を考えているかわからない時がある。
俺はニノをじっと見た。
ニノは観念したように息を吐く。
ニノは観念したように息を吐く。
N「潤くんがさ、頑張ってるでしょ?だから、ここは見守ってあげるのが正解かなと思うじゃん」
S「そうかもしれないけどさ、でも、ニノからツッコんでもらえなくて、智君寂しそうだよ」
N「そんなことはないでしょ、翔ちゃんの思い過ごしだよ」
S「……ニノの事、悲しそうな目で見てるよ」
S「そうかもしれないけどさ、でも、ニノからツッコんでもらえなくて、智君寂しそうだよ」
N「そんなことはないでしょ、翔ちゃんの思い過ごしだよ」
S「……ニノの事、悲しそうな目で見てるよ」
一瞬、ツラそうな表情をしたニノは、それを振り払うように言い訳した。
N「でもさ、潤くんがリーダーになついてるでしょ?ちょっと前からは考えられない進歩だから、邪魔しちゃだめだなって思うわけですよ」
S「ニノは、それでいいの?」
N「だって、リーダーも潤くんの事、いっつも「かわいい」って言って甘やかしてるから、オレがダメだとしても、そんなのは関係ないよ」
S「ニノは、それでいいの?」
N「だって、リーダーも潤くんの事、いっつも「かわいい」って言って甘やかしてるから、オレがダメだとしても、そんなのは関係ないよ」
ニノは、変なところで遠慮してしまうんだよな。
N「まあ、オレは相葉さんにでも構ってもらいますからいいですよ」
弱々しい笑顔を前にして、それ以上は何も言うことができなかった。
お互い好きあっているだろうに、うまくいかないもんだな。
――翌日。
今日は、智君と2人の仕事だ。
いつもとは違い、少し小さめの楽屋が用意されていた。
まあ、2人なんだから当然だ。
いつもとは違い、少し小さめの楽屋が用意されていた。
まあ、2人なんだから当然だ。
俺は楽屋に入るために扉を開けた――。
瞬間、空気が澱んでいるのがわかった。
室内に目を向けると、ドス黒いオーラが漂っている。
室内に目を向けると、ドス黒いオーラが漂っている。
「なんだ!なんだ!」と思い、よく見てみると、その中心に智君がいた。
S「さ、智君?どうしたの?」
O「……翔くん」
S「なっ、なに?」
O「きのう……」
S「昨日?」
O「カズと一緒だったんだろ?」
S「え?」
O「しらばっくれようったって、そうはいかないかんな!?」
O「……翔くん」
S「なっ、なに?」
O「きのう……」
S「昨日?」
O「カズと一緒だったんだろ?」
S「え?」
O「しらばっくれようったって、そうはいかないかんな!?」
すばやく近づいてきて、俺の襟元を締め上げた。
O「ずるい!ずるいよ、翔くん!おれだって、カズと一緒にいたかった!」
S「……くっ、くる……しい」
S「……くっ、くる……しい」
智君が遠慮なしに、俺の首をぎゅうぎゅうと締め上げる。
俺は、意識が無くなる手前までいってしまった。
俺は、意識が無くなる手前までいってしまった。
O「翔くん、ごめん。おれ、カッとなっちゃって……」
さっきまでとは違い、項垂れながら反省している。
S「ゴホッ!……なんでこんなことしたの?」
O「だって、カズと2人っきりで仕事したって聞いて羨ましかったんだもん」
O「だって、カズと2人っきりで仕事したって聞いて羨ましかったんだもん」
「もん」ってあなた、いくつだよ。
S「2人っきりでは無くても、一緒に仕事してるでしょ」
O「でも、構ってくんない……」
O「でも、構ってくんない……」
ニノ、やっぱり俺の読みは大当たりだ。
S「智君から普通に話しかければいいんじゃない?」
O「!」
S「智君?」
O「そうだ!そうだよね!なんで気づかなかったんだ!翔くん、ありがとう」
O「!」
S「智君?」
O「そうだ!そうだよね!なんで気づかなかったんだ!翔くん、ありがとう」
満面の笑みで、俺の手を握り、ぶんぶんと振り回した。
どうやら、俺の気がかりは解消されそうだ。
――数日後。
智君にとって、ニノと仕事ができる待ちに待った日がやってきた。
O「翔くん、おれ、がんばる!」
S「ニノがビックリするから、ほどほどにしてやんなね」
S「ニノがビックリするから、ほどほどにしてやんなね」
前の仕事が押しているニノは、直接スタジオに入ることになった。
智君がそわそわしながら始まった収録。
だけど、今日に限ってニノは、相葉君の方へ必要以上に構われに行ってしまった。
最初は機会をうかがっていた智君だが、だんだんと機嫌が悪くなっていく。
そしてとうとう、我慢の限界がきてしまった――。
O「ムキーッ!カズっ!おれを構えっ!」
A「うわあっ!」
N「リ、リーダー!?」
M「落ち着けっ!」
相葉君の肩に手を置いていたニノをひきはがし、智君が全身でニノに抱き付く。
N「うわっ!落ち着いて、いまテレビ、テレビの収録中~!」
O「うるさいっ!うるさいっ!」
M「リーダーっ、いい加減にしろっ!」
O「うるさいっ!うるさいっ!」
M「リーダーっ、いい加減にしろっ!」
ガチンっ!
ニノからひきはがそうとした松潤が、智君に噛みつかれそうになった。
さすがの松潤も今の智君を押さえるのはムリだ。
さすがの松潤も今の智君を押さえるのはムリだ。
A「よ~し、よしよし。どう、どう、どう」
猛獣に慣れている相葉君が、智君を落ち着かせようと試みる。
相葉君、キミがこんなに頼りに思える日がくるなんて思わなかったよ。
相葉君、キミがこんなに頼りに思える日がくるなんて思わなかったよ。
A「だいじょうぶ、だ~いじょうぶ。誰もニノを取ったりしないよ」
O「ガルルルル」
O「ガルルルル」
一歩間違えれば、相葉君も噛まれるだろう。
様子を窺っていた智君が少し大人しくなった。
様子を窺っていた智君が少し大人しくなった。
今だと思った相葉君が、ニノを奪還しようとする。
……が、見事に感づいた智君に回し蹴りをくらった。
A「ぐえっ!」
結局、ニノからひきはがすのに一時間以上を費やしてしまった。
Fin