快晴の日曜日、主人の叔母様の四十九日で、ご自宅に2人でお参りに伺った


主人の、今は亡き母の下の妹にあたられる方で、私は結婚後数回程度の面識だが、いつも朗らかでお優しく、声の美しい素敵な方だった


義母同様、草花を愛し、陶芸に親しみ、様々な芸術性に優れ、常に心に誇りをたたえていらっしゃる物腰


今度、家に家族で遊びにいらっしゃいな


それがなかなか果たせずに迎えた今日だった



ご自宅の叔母様の自室は、今も生前のままにされていて、綺麗な庭に面した部屋だった


いつもここに座って、書を書いたり、編み物をしたり、絵を描いたり、庭の花のお世話をされていたそうだ


編み針が置かれ、ペン置きがあり、その置かれ方が、義母のそれと重なり、驚いた


一人庭に出た


小さな花々、薔薇の木、みかんの木、鳥がさえずり、隣の御宅の桜が満開で


その庭の可愛く美しい風情が、叔母様の日常を愛おしむ眼差しが伝わってきた


そしてその庭も義母と重なる


主人の実家が売却となり久しいが、こんな形で義母と叔母様の美しい営みを感じる不思議


私は静かな感動と共に佇んでいた