以前は、中学生と稽古する時に、いつもどおり三尺九寸の竹刀を使っていましたが、どうも間合が合わないと思っていました。

 

中学生は三尺七寸の竹刀ですから、こちらを打つのに間合いを詰めないといけないところ、こちらの技は遠間からラクに当たっちゃう。

 

私の身長は162cmほどですから低身長ではあるのですが、私より小さい子供も沢山いるわけです。

 

これは、いかにもズルいえー?

これで「先生」と呼ばれるのは抵抗あったわけですガーン

 

で、中学生よりも一寸短い三尺六寸で520gになる竹刀を購入して、稽古するようにしました。

 

最初の内は、機会と感じて打った技が空を切る笑い泣き

うまく当たらんのです笑い泣き

 

竹刀で間合いを計っているわけではなく、相手と自分の身体の空間認識で間合いを感じて打突しているのはいいとしても、使う得物の長さによって間合いが違ってくるという当たり前のことを自然に使いこなせないということですよね。

まさに身体感覚の未熟。

 

普段より、竹刀が三寸短い分、間合を詰めていく。そういう稽古をする必要があるわけです。今まで三尺九寸の竹刀で、いかに、中学生相手にラクして打ってきたのか分かります。

 

で、短い竹刀に使い慣れてくると今までよりも中学生相手でも合気や間合を練ることができますね。

中学生の稽古にもなり、自分の稽古にもなる。一石二鳥。

 

しかし、ちょっと心配してたのが、三尺六寸の竹刀で中学生と稽古した後、本来の三尺九寸の竹刀で大人と稽古をしたら間合が狂ってしまうんじゃないかということでしたが、個人的には全くそんなことはありませんでした。

 

むしろ、大人との稽古で「更にもう一寸」と間合いを詰めて身をさらしても平常でいられるようになった感じがします。

 

間合が近くなると、相手の剣先への警戒心が生まれやすく、どうしても「骨盤やや前傾」の姿勢が崩れて、骨盤が立ってきてしまって背中の角度が変わってしまうことがあったのですが、それがかなり減ったように思います。

 

「中学生に対してハンデを与えるのはともかく、自分が有利じゃいかん」と思って始めたことでしたが、これは思わぬ効用があって良かったですニコ