『おでかけのまえに』 | クラバートのブログ

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2010~すきまの時間に読んだ大切な本たち(絵本・児童書中心)のなかから選んで、紹介します。小学校の図書室を16年勤務後、現在も読み続けています。

林明子さんの描くイラスト、絵本(文・絵)のやさしい色遣いが好きです。そして子どもに自らの気持ち重ねて描いているような気がします。のびやかで(お行儀良くなくて)大好きです。この絵本をはじめ、筒井頼子さんとのコンビによる作品も習作ぞろいです。林さん単独よりも筒井さんとのコンビによる作品は、ストーリーにより現実味が増しているような気がします。ファンタジーでなく。

 

ピクニックに行く前、主人公のあやこはおかあさんやお父さんのお手伝いをしようと積極的に手をだします。前向きな行動力はとめられません。一番好きな服を着せてもらい「ここでまっててね」と言われても、もちろん待てません。「おとなしくしていてね」も、たぶん無駄であろうと思いつつかける言葉ですね。

 

とびきり元気な子どもの姿は大人にとって嬉しいもの。絵本を開くと、今でも生きるエネルギーに溢れた子どもたちの姿、思い出がよみがえってきます。

 

 

おでかけのまえに (幼児絵本シリーズ)