宮城県名取市は、東北地方最大の雷神山古墳をはじめ、多くの前方後円墳や円墳などがある、古代の一大拠点でした。
現在でも約70基の古墳があります。
※雷神山(らいじんやま)古墳は約188mの大きさ、全国でも52番目の大きさです。
古墳の説明などは名取市歴史民俗資料館内資料を参考にしています。
※古代東山道ルート(名取市歴史民俗博物館パネル)
経ノ塚古墳
現存する古墳もありますが、開発のため消滅した古墳もあります。
経ノ塚古墳(または経の塚)は、
直径36m、高さ約7mの周溝が伴う円墳で、
海岸線から約2km内陸の浜堤上に築かれました。
現在、土取工事や道路工事などで墳丘は完全に壊されています。
※跡地には、現在、経塚観世音のお堂があります。
出土品
明治時代や大正時代の調査で、家形埴輪、鎧形埴輪などの埴輪類、長持型組合石棺が出土しました。
中から2体分の人骨や直刀2口、漆塗の櫛などが発見され、
特に長持型組合石棺・鹿角製刀装具・家形埴輪・鎧形埴輪は日本最北の出土です。
※経ノ塚古墳出土の埴輪など(館内パネル)
パネルには照明や窓が映ってしまいました。
※経ノ塚古墳出土の鉄鏃など