佐美長(さみなが)神社は、伊勢神宮125社の摂末社の1つで、伊雑宮の所管社です。

三重県志摩市にご鎮座しています。
 
 

 

鳥居をくぐり、36段の階段を登ると、周囲を木々に囲まれたお社がご鎮座しています。
 
*『磯部郷土史』には「石段は36段あり、1段を1旬として、36段で36旬、すなわち1年(大歳)を表す」という説が載っています。
 
*石段
 
 
ご祭神
 
ご祭神は大歳神(おおとしのかみ)。
五穀豊穣の神様です。
 
 
佐美長神社は古くから穂落社(ほおとしのやしろ)と言われてました。
ご祭神が真名鶴となり稲穂を口に加えて飛んできて、稲穂を落としたのが千田(ちだ:稲を生ずる地)と伝えられています。
 
伊勢神宮と同じように、20年に一度、式年遷宮を行います。
ご本殿の立つ隣の敷地は、白石に囲まれた古殿地になっています。
 
明治以前は神楽殿などもあり猿田彦大神を祀り、天下泰平と五穀豊穣を願って年間36回の神楽が奉納されていたとの由。
 
   
 
佐美長御前(さみながみまえ)神社
 

敷地内にある4つの小さな祠は、佐美長御前(さみながみまえ)神社。こちらも伊雑宮所管社です。

御祭神は佐美長御前神(さみながみまえのかみ)です。

 

 
 
*境内地からは、縄文時代から古墳時代にかけての遺物が出土しています。
 弥生時代後期から古墳時代初期のものが中心に、供献用と見られる土器類が発見されました。
 古代からの祈りの場だったのでしょうか。
 
 
校歌に歌われています!
 
佐美長神社がご鎮座している山には、他に志摩市立磯部小学校やセンターが立っているのですが、
その一山が全て佐美長神社の敷地らしいです。広大です。
 
 
磯部小学校の校歌には
1番に<穂落宮の丘に建つ~♪>と、佐美長神社が歌われています。
 
地元の方(男性)から、「母校の歌」を歌って教えていただきました。
 
校歌2番には<伊雑ノ浦と伊雑宮>、3番に<鸚鵡石(おうむせき)>が歌われているそうです。
 
地元の人たちに親しみ深い神社ですね口笛
 
 
佐美長神社
三重県志摩市恵利原1273
公共交通アクセス:
近鉄電車 志摩磯部駅から徒歩10分程度