幽霊刑事 (講談社文庫)/有栖川 有栖
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物語の設定がおもしろかったので、
手にとった小説です。


自分を殺した相手、そして
その相手の後ろにいる者。


かれらを幽霊独特の特技をもって、
ひょいひょいと解決していく物語だと
想像していたのですが。



うーん。
会話が多いですね。
東野圭吾氏の小説を読んだあとに、
この小説を読んだということも

そう感じた理由の一つかもしれませんが、
会話が多くて、物語がサクサク進まない。


「この部分って、
端的に言うと、こういうことでしょ?」
という部分をながながと
会話の中で進めるから、
とても長いし、ページ数も増します。


幽霊特有の
空を飛べる、とか
壁を通りぬける、という
特技もあまり活かされていないし。



こっちにいったほうがいいだろうに、
なんで、あっちにいくの?

というような主人公の行動も、
まわりくどくて、いらいら。


最後のほうはもう、
斜め読みしてしまいました。


プロットとしては
面白いですが、
それを活かしきれていない
感じがしました。


会話が多いので、
ドラマや映画には
しやすそうです。